モーリス・ミニ・トラベラー レストア日記(1)
イギリス編
とある春の日、それは次のような会話から始まった。
- 妻 : シトちゃん(シトロエンBX)、またベルトがキーキー鳴っている。何とかならないかしら?
夫 : いくら調整しても、すぐに鳴っちゃうんだよなぁ。やっぱりハイドロポンプがいっちゃったかなぁ。これ直すのにすっごくお金かかるんだよな。いっそのこと車買い換えちゃおうか?
妻 : どうせ買え換えるんなら、イギリス車にしたらどう?ミニとか。- 夫 : ミニねぇ。どうせだったら珍しいのを買って日本に持って帰るか。たとえば、ミニの後ろに木枠がついているカントリーマンとか。
- 妻 : 日本に持って帰るといっても、それって後ろが広いの? だって、日本に帰ったら、またフリーマーケットとかやるでしょ?
- 夫 : まあ、多少は広いよ。でも所詮ミニ。
- 妻 : でも、結構面白そうね、木枠なんて。 実物を見てみたいけど、どこかにいないかしら?
- 夫 : 今度、ミニのショウとかがあったら、行ってみようか?
ということで、ミニカントリーマンを探す日々が始まった。古い英国車は好きだが、現在まで作られているミニにはあまり興味が無かった。しかし、それはあくまで自分の趣味車としての話。カントリーマンなら足として、そして家族用のセカンドカーにぴったりだ。まずは、ミニを購入し、そして本命の車を探そう、とそのときは思っていた。
こっちのミニ雑誌、ミニマガジンやミニワールド、中古車雑誌やミニのショップのWebページなどをくまなくチェック。しかし、なかなかカントリーマンは見つからない。どうやら、ここイギリスでもカントリーマンはタマ数があまり無いみたいだ。やっと、とあるミニショップのWebでカントリーマンのレストアベースを発見するも、程度はかなりひどい。レストアなんてやったことが無いので良くわからないけど、レストアの世界では、まだ程度がいい方なのだろう。お店の人に聞くと、ちゃんと仕上げるには少なくとも7千ポンドはかかる、とのこと。予算オーバーなので、あきらめて帰宅。
この後も、カントリーマン探しは続いたが、なかなか見つからない。そんな時、運命の出会いが起こったのだった。(やけの衝動買いとも言う。) → 本文へ続く
ダイアリー本文
2000年 | 2001年 | 2002年 | |||||
7月 | 出会い | 1月 | 決別 | 7月 | 新たなる問題 | 1月 | 新年 |
8月 | レストア開始 | 2月 | 部品のリビルト(2) | 8月 | 夏休み | 2月 | エンジンリビルト |
9月 | 部品のリビルト | 3月 | 内職 | 9月 | 秋風 | 3月 | エンジンリビルト(2) |
10月 | トラの過去 | 4月 | 内職(2) |
10月 | 初冬 | 4月 | 3度目の正直 |
11月 | お買い物 | 5月 | 詐欺? | 11月 | 部品のりビルト(3) | 5月 | 部品のリビルト(4) |
12月 | 裏切り… | 6月 | 新たなる戦い | 12月 | 計画見直し | 6月 | 帰国 |
ダイアリー(1) | ダイアリー(2) | ダイアリー(3) | ダイアリー(4) |
作成者:マロンパパ