2000年 9月



9月9日(土)

 完全に丸裸になったトラちゃんをミニシェドのスタッフが引き取りにきた。いつ頃完成するのか、わくわくする。一応の予定は11月始めだそうだ。
でも程度によるだろうし、イギリス人の時間の感覚はおかしいから11月末に出来ればいいかな? 
 
 その間にはずした部品で修理やペイントが必要なものは終わらせなけらば。まずはペダルボックスから始めよう。
 

9月10日(日)

 また別のミニショウへ出かけた。
今度のはナショナルミニオーナーズクラブ主宰で結構由緒あるものらしい。規模は前回のものよりは小さいが。
 そこで、古いミニパーツを隠し(?)持っているブルースと出会った。
そのとき彼はごく初期のドアスライドガラスのレールの下に入れるメッキプレート、それも新品をもっていたのだ。
何が違うかというと、通常はウインドウキャッチ(窓の取っ手?)にあるロック用の穴が4箇所しかないが、ごく初期のはその穴が10個開いているのだ
(写真はグレーのさび止め剤を塗ったあと) 残念ながら運転席側だけだったが、これは本当にラッキーだった。
そしてそこには同じくメタルウインドウキャッチ新品4個セットもあったのだが、結構な値段だったためあきらめた。
しかし、彼はいろいろな当時物を持っていそうなので、今後のために連絡先をもらっておいた。
これがその後の彼との付き合いおよびトラちゃんオリジナル計画に大いに役立ったのであった。


9月23日(土)

 作業確認のためMini-Sヘ。しかし、我がトラちゃんは店の前の駐車場にとめたまま手付かず。
話を聞くと前の人の作業にてこずり、予定が遅れているとのこと。
仕方がないので早くするようお願いして帰宅。やはりイギリスの時計は進むのが遅い…
 はずした部品のうち、ペダルボックスとアクセルペダルの錆落とし&ペイントを行った。
錆の上から塗って錆どめ効果があるというスプレー缶を使用。さすがスプレー缶、ちょっとぶつけただけで塗装がはがれる。
しかし、塗装屋に出すのもばからしいのでこれで良しとする。
ついでに新品のスプリングとペダルゴムも購入し組み立てる。
 同時に、ブレーキとクラッチのマスターシリンダ(M/C)をバラし、程度を見る。
しかし、実は車に付いていた両方のM/Cはオリジナルではなかった。
オリジナルはパイプを取り付ける部分が大きなナット状の分割タイプだが、新しいものは先端に行くにしたがってテーパー状に細くなる一体タイプ。
そして、オリジナルはおなじみメタルキャップ。
 流石にオリジナルの新品など手に入らないので、程度のいい中古を入手できるまで、とりあえずこれをリビルトしてみることに。
バラしてみると、肝心のシリンダー内はきれいな状態だったので、これなら再使用OK! 十分に錆び取り&洗浄し新品のシールを使い完成。
(写真左が後日入手出来たクラッチM/Cのオリジナル品で、右が付いていた新しいタイプのブレーキM/C)
 細かい話だけれど、ブレーキ/クラッチ用の両M/Cのボアサイズは0.70と0.75インチの2種類があり、初期の頃は0.75になっています。
もし自分でリビルトする場合、古いシールを取っておいてサイズを比較してから購入しましょう。(経験者は語る…)


9月24日(日)

 次の作業はワイパーモータのリビルト開始。
すべてを分解し、ギアハウジングはアルミなのでピカールでひたすら磨き。
モータハウジングはざらついた表面になる黒の缶スプレーで塗装。
アーマチュアの接点を軽く紙やすりで磨き、新品のブラシを準備して組みつけにかかる。
もちろん古いグリスはすべて取り除き、新しいグリスをたっぷりと入れて組み立て、完成。
 合わせてエアクリーナーボックス、ディップスイッチ(足で踏むヘッドライトのハイ/ロー切替スイッチ)などを塗りなおし、
ステアリングコラムカバー、電圧コントロールボックスなどのプラスティック部品を磨きあげた。



      


作成者:マロンパパ