2002年 1月


 

1月1日(元旦)

 新年明けましておめでとうございます。こんなHPですが、本年も宜しくお願いします。
 
 今年は、ミニを完成させる事と、もっと皆さんにお役にたつようなHPを目指し、がんばりますので、楽しみにしていてください。
 えっ、すんなりレストアが終了したらつまらないって?? 心配しなくても大丈夫。そう簡単に事が進むわけは無いでしょう(涙)!!
 

1月6日(日)

 去年初めて行って驚いた、今年初めのNECオートジャンブルへ。ここはイギリスでも最大級の展示会場。日本でいう幕張のような所。
そのうちのひとつのホールを使った車専門のフリーマーケット。
出展料が高いため、個人は少なくほとんどがプロのオートジャンブラーによる催しのため、値段は高めだが質はいい。
車自体の予算変更のため、あまりたくさんのものは買えなかったが、モーリスのボンネットバッチ(本物)、初期の鉄製ウオッシャーポンプ、
そして金属製オイルフィラーキャップ等をゲット。買ったときの程度は泥/オイルまみれで汚かったため、値段はただ同然。
しかし、家で汚れを落とし磨いてみると… ほとんど新品の様につやが復活。オイル汚れのおかげで錆も出なかったようだ。ラッキー!!

 さらに、珍しいシングルメーター用パネルを発見。これはゲイドン博物館のトラベラーに付いていたやつと同じだ。左下が電圧計で、右が油圧計。
真中に直流だけどコンセントがつく。実際に使うかどうかは?だが、またお宝が増えた。これだからオートジャンブルはやめられない!

 ワイヤーハーネスの色について、ゲイドン博物館から連絡が来て、フロント(エンジンルーム)用は黒字に黄色、
リア(室内側)は黒地に青の斑点模様だったそうだ。
61年式カントリーマンにお乗りのK氏もエンジン側は黄斑点と言っていたし、リアは自分の車のを見た記憶で青斑点だったので、
61年式エステートはこの組み合わせなんだろう、と言う事でこれに決める事にした。 
いずれにしても、届いたハーネスはキースタート&3連メーター用なので、返品。
リア側もハーネス屋のピーター氏が言っていた黒1色(斑点無し)を青斑点にて作り直してもらう事にした。
 

1月11日(金)

 予算が厳しい状況で、何か節約できる事を考えいたところ、ミニワールド誌の個人売買欄でリビルト後未使用のリモートチェンジのエンジンを発見。
価格も手ごろ。確か、リモートチェンジとマジックワンド(ダイレクトチェンジ)はミッションケースは共通で、デフケースのみの交換でいけたと聞いたことがある。
確認のため、最近ミッションを替えたカントリーマン乗りのみかみさんに連絡を取り、大丈夫と判断。早速電話してみると、まだあるとの事。
その足で現物を見に行った。
 このエンジンの持ち主は、定年退職したおじいちゃん。自分の車、初期のクラブマンエステートのためのスペアエンジンとして、以前の出物を保管していた。
しかし、視力低下のため車の運転は無理と判断。
長いあいだ連れ添ったクラブマンともお別れになってしまうそうで、このエンジンも不要となるため、売りに出したとの事。なんか、泣けてきてしまう…
 エンジンは850ccがリモートチェンジになったばかりのもので、エンジン、ミッション(4シンクロ!)、クラッチなどがリビルトされているが、
シリンダーヘッド、キャブ、ラジエタ、電装品はなし。まぁ、これらは自分のエンジンに付いていたやつをリビルトすればいいので、問題なし。
ヘッドが無いので、ピストンとシリンダを見てみると、固着している跡は無く、クランクもスムースに回転する。
住居と続いた倉庫にカバーをかけて保管していたので、状態も良さそう。
 念のため、週末に最終検討を行ない、月曜に回答する事を伝えて、帰路へ。
(注:写真は購入直後、うちのガレージで撮ったものです。なぜかメタリックグリーンに塗装されている。)
 

1月14(月) 

 どうせなら1275ccエンジンを買ったほうが…という思いはあるものの、このエンジンをおじいちゃんの代わりに愛してあげたい!という気持ちから
購入する事に決定。週末に引き取りに行く事にした。しかし、どうやって運べば良いのか?
確かミニのエンジンはミッションASSY状態で100kgを超えていたはず。やはりエンジンクレーンを借りるしかないのか…
 

1月18日(金)

 足りない部品やオリジナルの部品をこのリビルトエンジンへ組替えるため、自分のエンジンをH-Miniから引き取る。
すでにオーバーホールするためにバラバラになっているが、エンジンブロックやミッションはすごく重い。さすが、今時珍しい鉄製エンジン。
腰がいっちゃいそうだ。アレンに手伝ってもらい、なんとか詰め込み終了。

 肝心のボディは年末からまだ手付かずの状態。まったく…。
今回エンジンを購入したのも、予算の事もあるが、H-Miniでのエンジンオーバーホールがいつ終わるかわからないので、安全ためという意味合いが強く入っている。

 以前やり直しを要求したワイヤーハーネス屋から、品物が届いた。フロント黄斑点、リア青斑点で、出来上がっている。早速内容を配線図でチェック。
2,3コードの色が違うが、ほぼOKなのでこれで良しとする。
 

1月19日(土)

 予約を入れたレンタル工具やでエンジンクレーンを借りようとしたが、折りたたみが出来ないタイプため、セダンのトランクへは積めない!
あわててほかの店を探し、6部品に分解して運べるタイプを持っているお店を発見。それを借りて、おじいちゃん家へ。
 予定の11時を大幅に遅れ、午後1時に到着。近所のイタリア人ジャックといっしょに、エンジンはすでに倉庫から裏門の所まで移動してあった。
そして車まで押していき、クレーンを組み立ててトランクへ積む。
事前にエンジンの高さを測ってギリギリ入ることを確認していたが(スタッドボルトは抜く必要あり)、クレーンのアームと開けたトランクリッドが干渉してなかなか入らない。
知恵の輪のようにして、何とか収納。クレーンを分解し、それを積み込み、準備完了。おじいちゃんの好意で紅茶をご馳走になって、ゆっくり家路を走る。
 何だかんだで、我がガレージにエンジンが納まったのは午後5時。今日は何もせずに、明日のためにヘインズのマニュアルで勉強だ。
 

1月20日(日)

 明日クレーンを返さなければならないので、今日中にデフケースの交換をしなければならない。
エンジンオイルを抜くのが面倒なので、デフが上を向くように、クレーンを使って前傾状態で固定するためだ。
 まずは自分のエンジンからマジックワンドのデフケースとリンクをはずし、古い塗装をはがし、綺麗に洗浄。
そしてリビルトエンジンからもデフケースをはずし、先に外したデフケースと入れ替える。古いガスケットのカスや塗装をはがすのが大変だったが、
作業自体は問題なくボルトオンで終了。(左写真で、アルミ地の部分がマジックワンドのデフケースです。)
  

1月26日(土)

 ちゃんとリビルトされているか確認するため、タイミングチェーンケースとクラッチハウジングを開けてみる。
よく起こるミニのトラブルとして有名な(?)クランクが外に出るところのオイルシールからのオイル漏れが起きない様、ラバーシールの状態も同時に点検する。
(前側はタイミングチェーンケースからクランクが外に出るところのシール、後側はクラッチケースへクランクが出るところのシール。
特に後は、クラッチにオイルが付着し、滑りが起こるので重要です。)
 まずはチェーンケース。よく見ると、ケースの形状が新旧で異なる。
新しいやつはオイルシールを内側からカバーに打ち込むのに対し、オリジナルである私のエンジンのやつは外から打ち込むのだ。
取り付けは同じなので、迷わず古い方を使用。同時にチェーンとチェーンにテンションを出すためのゴムリングをチェック。どちらも新品のようだ。
 
 クラッチ側をバラすのに、専用工具のフライホイールプーラが必要だ。今後、クラッチ交換をする時にも必要だから、思い切って購入した。
クラッチカバーとフライホイールを外し、クラッチ板の状態を見る。十分な厚みがあるので、このまま使用することに。
問題のシールも新品の様なので、そのまま組み立てた。

 このように、周辺部品はリビルト済みなので、中身もちゃんとやってあるだろう、と信じる事にしよう!
 

1月27日(日) 

 昨日の結果に気をよくして、エンジン作りに入る。購入したリビルトエンジンにはシリンダーヘッドとエンジン周辺機器がついていない。
だからオリジナルエンジンから移植、もしくは新たに購入しなければならない。
現在、シリンダーヘッドは無鉛仕様への加工中のため、まずは腰下部に取り付ける部品から始める。

 まず、デスビ。本体はついているのだが、ポイント、コンデンサ、コネクタ、ローターアームそしてキャップがない。
すべて新品を組み付けた。しかし、ここで問題が。
プラグコードの色である。ルーカスの濃いグリーンがオリジナルかと思っていたのだが、とあるミニショップから黒という意見も出てきた。
さてどっちが正しいのだろう… ということでプラグコードは先送り。
 次はオイルフィルターヘッド。古いエンジンから剥ぎ取るのだが、その際ヘッドとエンジンブロックをつなぐ銅製のパイプが折れてしまった。
中古品を探さなければ。
 そしてウォーターポンプを取り付ける。さすがに鉄製のオリジナルはリビルト部品に困るので、アルミのリプロ品を組み付けた。

 

 


      


作成者:マロンパパ