2001年 11月


 

11月11日(日)

 再び、H-Miniの作業が停滞してしまった。先月末に色が塗られて大喜びをしたものの、やはり現実はそう甘くは無かった。 
少しでも早く完成させるために、H-Miniのオーナー、アレンと相談し、リアのサスペンション、ハブ、そしてブレーキを自分でオーバーホールする事にした。
(本当は、我が愛車のために何かしたくて、無理やりお願いしたのである。) 
リアシートを倒した足車のトランクにタイヤをはずしたリアサブフレームを積み、自宅ガレージへ。 
しかし見事なくらい錆で茶色になっている。果たして簡単にバラせるのであろうか?


 とりあえず、助手席側のラジアスアームを取り外す。
案の定、錆でボルトが硬く固着している。潤滑スプレーをかけ、メガネレンチをボルトにはめて、ハンマーで一撃。何とか緩み、無事取り外し成功。

 次は、このラジアスアームの分解である。ここでも、ハンマー一撃作戦で、次々にネジ、ボルト類を緩める事に成功。 しかし、ドラムが取れない。 
どうやらサイドブレーキがかかった状態で固着しているようだ。ドラムとバックプレートの間にドライバーを入れ少しずつこじり、なんとか分離。
次はハブ。しかしハブプーラーが無いので、強引だけど、再びドライバーでこじってはずした。
そして、どうせベアリングは新品にするつもりだから、ハンマーでガンガン叩いて、ハブからベアリングを抜き取った。


 使える部品を見極めるため、すべての部品を分解するつもりだったが、ラジアスアームのピボットシャフトのブッシュが取れない。
このアームはオリジナルのため、このまま使用するつもりなのだが、ブッシュだけは替えたい。取り外す方法を考えねば。 
ということで、今日はここまで。
 ちなみに、極初期のオリジナルアームは、アーム上下の接続の溶接跡、ブレーキホース取り付けブラケットとサイドブレーキ可動セクターベースが溶接、
ピボットシャフトの両端がブッシュ(通常は内側がニードルベアリング)になっている。 
あわせて、スチール製サスペンショントランペットも極初期車両の特徴。


11月18日(日)

 先週にばらしたリア周りの続き。 まずはラジアスアームからブッシュを引き抜く。
色々な方法を試したがうまくいかず、結局は貫通ドライバーとハンマーでブッシュを壊して無理やりはずした。
相変わらず、結果オーライのいい加減さである。

 最後のブッシュに手間取った物の、これですべての部品が分解できたので、再利用できるものを確認。
ラジアスアームとサスペンショントランペットはオリジナルの証なので、当然使用。ハブとドラムも使用可能。
ブレーキバックプレートとハンドブレーキワイヤーブラケットは錆があるものの、使用出来そうだ。 その他は、新品を購入することに。
 これらの錆と油分を落とし、タンクの塗装に使ったPOR15で筆塗りする。新品のブレーキホイールシリンダー本体も錆止めのために塗った。

 新品部品を購入して、次回はいよいよ組み付けだ。

 

11月25日(日)

 いざ組み付けを開始したが、ここで問題発覚。
ラジアスアームのピボットシャフトブッシュを抜く時にグリースチューブ(両側のブッシュ間のチューブ)を破損させてしまっていた。
いいかげんな作業のバチが当たったようだ。仕方が無いのでこのチューブを無理やり抜いたが、もう使い物にはならない状態だ。
このチューブはブッシュ+ベアリングの物とは形状が違うし(ベアリング側が太い)、当然いまさら手に入らない。
現行の物の太い部分を切り取って使うも、長さが足りない。
 仕方が無いので、今後のメンテを楽にする意味をこめて、ベアリングにコンバートする事に決めた。
しかし、今度はベアリングを入れるためにアーム側の穴径を大きくしなくてはならない。さて、どうしよう…


 11月30日(金)

 今日は有給をとり、いつまでたっても残金を返さないMini-Sを正式に訴える為に裁判所へ。といっても、まずは書類の提出だけだが。
これまで個人で催促をしていたのが、裁判所が正式に催促することになる。これでも無視する様なら、本当に裁判だ。
 裁判所と聞くとなんだか重苦しい気がするが、行ってみるとホテルの様。
裁判所といっても最高裁判所などではなく、地方のやつなので市役所程度の規模だ。
入り口にガードマンが立っているが、笑顔でドアを開けてくれるし、建物の外観も内装も明るくて綺麗。
受付の女性も終始笑顔で、なんだか訴えを起こしている事など忘れてしまいそうだ。
必要書類と手数料(これはMini-Sに請求)を小切手で支払い、5分で終了。実にあっけない。
 さて、Mini-Sはどう出てくるか。わくわくしてしまう!



      


作成者:マロンパパ