2001年 2月



2月3日(土)

 今日はまずMini-Sへ行き、彼らがうちの車用に購入したパネルを受け取り、それをH-Miniに届けた。
そこで初めてボディ担当のクラウスに会った。名前からわかるように(?)ドイツ人だ。
しかし、ここでのレストア車のボディはみんな彼が担当しているので(2箇所の外部のボディショップへも外注しているそうだが)、問題ないだろう。
イギリス人よりきめこまやかにやってくれたりして。

2月4日(日)

 今日はうちから約100マイルくらいのブリストルという町で行われたクラッシックカー&オートジャンブルに出かけた。
今回は当時のBMCワークショップマニュアルとエステート、バン&ピックアップのパーツカタログを入手。これでじっくりと当時の装備やデザインを確認できる様になった。
あとは、新品のメタルオイルフィラーキャップを見つけたのでこれもゲット。ただし、帰ってから実物と比較するとロッカーカバーに付く事は付くが、大きさが一回り大きい。
大きさ違いがあるなんて知らなかった。きっとモーリスマイナー用か何かなんだろう。まぁ、予備として持っておきましょ。
 

2月10日(土)

 今日は久しぶりに家族サービス。妻の希望で陶器屋へドライブ。
といっても、自分の趣味も忘れはしない。陶器工房のあとに、以前から行きたかったMini-Mというお店にも行った。
ここは中古の部品がいっぱいあり、倉庫を見ているだけでわくわくものだ。ブルースのところよりも中古部品が多いがちゃんと整理されているので探し物を見つけやすい。
ここで、探していた初期クラッチマスターシリンダの中古をゲット!
 

2月11日(日)

 昨日買ったクラッチM/Cを分解。ただし、ここで痛恨のミス。
クラッチのシールは0.70インチと思っていたのだが、ブレーキと同じ0.75インチだった。一緒に買ったシールキットは0.70なのでサイズが合わない。
とりあえず、錆取り&洗浄で、次回までおあずけ。
 少し前にオールドイングリッシュホワイト&クリアを塗っておいたメーターカウルとスイッチパネルを磨こうと思ったら、カウルの塗料が垂れていた。
仕方が無いので再度塗りなおし。スイッチパネルはOKだったので磨いて完成。


2月15日(木だけど有給休暇)

 今日は休みを取ってBMC車の内装で有名なニュートンコマーシャルへオーダーをしに行った。
以前コンタクトしたときに「土日は休みなので通販を利用したら?」と言われたのだが、あまりに味気ないのと、ちゃんとしたものができるか
(うちのトラちゃんは初期型なので)という不安があったので、ドライブがてら行くことにした。
それと、事前連絡のときに「出来ない」と言われたガソリンタンクカバーも、現物を持って一品物を作ってと直談判するつもりだったからだ。
始めに対応したのは以前メールでやり取りしたエミリーちゃんだったが、事務的な対応の彼女に細かい事をいろいろと注文していったら、
とうとう音を上げて上司を呼んできた。
それがリチャードニュートンさん、いわゆるここの社長さんだ!
とても紳士な方で、いろいろな注文や確認事項も親切丁寧に対応してくれ、また途中からジョンというリチャードの右腕のような人も参加して、
実際のシート(といっても実際のトラちゃんのシートではなく、ブルースから買った同年式の中古シート)を分解しながら各部位を確認した。
ここでも、この初期のシートの分解 はあまり経験が無いらしく、メモなどをとりながらの作業だ。(こんなレア物を分解する奴はいないのだろう。
もしこれが本当のトラちゃんのオリジナルだったら、私だって絶対に分解なんてしないだろう。)
 ついでに先日購入したパーツリストのコピーを見せたら、たまたまカントリーマン/トラベラー用のものが無かったらしく、それならとそのコピーを貸してあげることにした。
いろいろ無理な注文をするのだからこれくらいはサービス!
その結果、タンクカバーやシートの張りを出すラバーバンドなど、カタログに無いものも融通してもらえることに成功。しめしめ。 
 オーダーしたのは前後シートカバー(グレーフレック+スパニッシュブルー)&あんこ(スポンジやラバーバンド)、カーペット(ブルー)、トリム(ペイルグレー&Sブルー)、
ペイルグレーのヘッドライニング(天井)そしてカーペットと同じ材料&色でテーラーメイドしてもらうフロアマット(一見何も敷いていないようで、取り外して掃除できるように)。
それにしても、エミリーちゃんと通販で注文していたら、こんなわがまま聞いてもらえなかっただろう。ちょっと遠くても(車 で3時間くらい)訪問してよかった。 
 その後、近くのミニ屋で、例のクラッチマスターシリンダのシールを購入。
 

2月18日(日)

 今日は前からやろうと思っていた燃料タンクリペアを行った。きっかけは日本から届いたTipoの連載マンガにタンクリペアの件が載っていたからだ。
ここに載っていた溶剤POR15をインターネットで調べたら、イギリスでの代理店を発見。早速通販、準備完了。
 うちのタンクの状況は外側はさびだらけだが、内側は比較的きれいな状態だった。よって作業はタンク内の洗浄、錆び落とし&コーティング、そしてタンクの外側の処理だ。
 まずは内側の洗浄。温水で倍に薄めたマリンクリーンをタンクに入れよくタンクを振り、そのまま24時間おく。ここまでは昨日やっておいた。
一度水できれいに洗ってから次の工程、メタルレディでのさび取り。メタルレディを入れ、また攪拌(タンク振り)。説明書では30分程そのままおく、とあるのでここでしばし休憩。
 時間があるのでここでクラッチマスターシリンダのシール交換を行った。とりあえずシリンダ部分とリザーバー内部はきれいにさびが取れたので、
これで良しとし、正しいサイズのシールを向きに気をつけて組み付け。機能チェック後、周りを磨けば終了。これは後ほど家に入ってから。
 タンクに戻り、再度水で洗浄。結構茶色い液体が出てきたので、かなり錆が落ちた様子。きれいなタンク内部と思っていたのに見えないところに錆があったようだ。
 いよいよシーラーの登場。これが今後何十年もタンクの内部を守ってくれるんだと思うと、手を合わせて宜しくねと祈りたい気分だ。
水分があると密着度が減ると説明書きにあるため、ドライヤーで完全にタンク内を乾燥させる。
レベルゲージを取り去り、この穴をガムテープでふさぎ、給油口からシーラーをタンク内に流し込む。
寒さのせいか、シーラーに粘度がありタンクをいくら振っても手ごたえ(液体の音)がない。
レベルゲージの穴に張ったガムテープをはがして中を見ると、全然行き渡っていない。やっぱり粘度がさらに高くなってしまっているのだろう。
仕方が無いので、さらにシーラを足しタンクを振り回し続けた。(おかげて次の日は腕が重い。が、次の日に筋肉痛が来たので良しとしよう。) 
結局シーラーのほとんどをタンクに使ってしまい、シートフレーム内に流し込むと言う目論見は見事にだめになった。
日も落ちかけているので今日の外での作業はここまで。
 家に入ってから、先ほど完成したマスターシリンダの磨きを行い、これで今日の作業は終了。 


2月24日(土

 先週に引き続き、タンクのリペア。今回はタンクの外側だ。
今日は練習がてら車載時に隠れて見えない面を処理する事にして、その面だけを電動サンダーでがんがん削ぎ落とす。
そしておおむね地肌になったタンクに、錆取り剤(メタルレディ)を塗る。そしてPOR15のコーティングを行い片側終了。
反対側は次回にするが、POR15があまった。もったいないからシートフレームを塗ることに。
急いで大まかな錆や古い塗装をはがし塗り込んだ。こちらも半分ぐらい塗ったところで、POR15がなくなったので、終了。



      


作成者:マロンパパ