2000年 8月



8月5日(土)

 この時期は夜10時ごろまで明るいので、平日の帰宅あとの作業でも主な部品を取り去ることが出来た。
ドンガラとなったボディは、見るに耐えない姿... こんなのが、本当に走る車になるのだろうか?
そして、予定通りジョンが我が家へ。早速現車の確認を行う。
結構ひどい状態と思われたトラちゃんだったが、意外とジョンの言葉は「大丈夫、これくらいならたいした問題ではないよ。」 
ほっと胸をなでおろし、数日後に出る見積もりの金額を不安な気持ちで待つことに。 


8月12日(土)

 見積もりが出たので、Mini-Sへ。ジョンが金額を説明をしてくれた。
やはりフロアパネル全部、フロント周りは新品に替えなければならないそうだ。
まぁ、長く乗っていくには新品パネルのほうが何かといいだろう。ここはすべてお任せに。
金額のほうは結構いっているけど、まだまだ現行ミニの新車価格より安いから、いいだろうか。
しかし、念のためその場でOKは出さず、ひとまず持ち帰って、会社のイギリス人に相談することにする。
    
 その後、ゲイドンにあるヘリテイジミュージアムへ行った。
先日日本から届いた車雑誌Tipoにここが紹介されていて、その中の写真に青いウッディがちっちゃく写っていたからである。
元々程度の悪い車を買ったために、オリジナルがどういうものか理解するには数多くのオリジナルを見て勉強しなければならない。
 このミュージアムは今はなきBMC/BLMCを含むローバー系(ローバー自身も過去形になったが)の車が中心で、
ミニ1号車の621AOKや各年のモンテ車が展示してあるところとして有名な場所である。
このような車を横目に見ながら、目的のウッディへ。
初めて見るクリッパーブルーのこのトラベラーは、偶然にもうちのトラちゃんと同じ年月生産車で、ほぼオリジナルの状態のまま保存してある。 
まさに打ってつけの実物大サンプルなのだ。何枚かの写真をとり、詳細を頭に焼付け、帰路についた。


8月20日(日)

 ミニマガジンもサポートする大きなミニショウへ部品を物色がてら出かけてみる。
さすがに最大規模のショウ。集まった車も出展しているお店の数も半端じゃない。
そのショウのコンクールデレガンス優勝者、スティーブの63年式クーパーはほんとにきれいだった。
何でもレストアに400万円くらいかけたそうだ。
オリジナルにとことんこだわり、新車以上にすばらしく出来上がった車じゃ、とてもじゃないけど気軽に町乗りできないだろうなぁ、と思ってしまった。
でも、先日のゲイドンのトラベラーやこのクーパーを見ていて、だんだんと気持ちが下駄代わりの車からオリジナルへと動いていってしまう。
せっかく手に入れた、オルタネータやフロントディスク(これは中古)をどうしよう…  


8月21日(月)

 Mini-Sのジョンから、9月と10月の予定を調整できたと連絡があり、最終結論を出すことに。
結局ほかに当てがあるわけではなく、OKを出した。前金を払い、車の引き取り予約を入れて一段落。
引き取りは9月9日。
それと、あのゲイドンのトラベラーが目に焼き付いて離れないため、結局ボディ色はクリッパーブルーにするよう追加注文した。
 

      



作成者:マロンパパ