2001年 1月



1月2日(火だけど正月休み)

 明けましておめでとうございます。本年こそトラちゃんが完成しますように… 
 ヨーロッパの正月は味気ない。2日から通常に働き出すのだ。その分クリスマス休暇を取るんだが。
でも私は、今週も日本のように休みを取った。そして、再度ゲイドンのミュージアムへ541ARYを見に行った。
今回はエンジンルームや室内を見せてもらうつもりだから、客がいなさそうなこの日を選んだのだ。
早速近くの係員を捕まえて交渉へ。と思ったら二つ返事でOKしてくれた。
貴重な教科書、ここぞとばかり写真を撮りまくった。とても親切な係員(名前を聞くのを忘れたけど)に感謝。


1月4日(木だけどまだ正月休み)

 とある有名ミニパーツ屋SFで60年に作られた初期型フレッシュエア式ヒーターが箱入り新品であるのを発見!
うちのトラちゃんには元々は室内循環タイプが付いていたはずなのだが、いつの間にかクーパーSなどと同じ新型(?)フレッシュエア式に交換されていた。
室内循環タイプに戻そうかとも考えたのだが、やはりエアコンのない車にフレッシュエアは必要。だけど、年式に合わない。
この矛盾を解決してくれたのが、このヒーターだったのだ。 
 このヒーターはスミス製で、ブロアモーター(写真中央のターボチャージャーみたいなもの)がエンジンルームのブレーキサーボが付くところに収まる。
(よって、サーボは付けられなくなった。足を鍛えねば。)
そしてエバポレーター(写真の黒い箱)はメーターの下に少し助手席側にオフセットしてぶら下げられる。
(クーパーSがブレーキサーボつきでデビューした63年3月にこのヒーターは、おなじみの新型へ変更された。)
各種ホースやケーブル、取り付け説明書も付いていて、本当によかった。
だって、バラの中古で集めたとしても何が必要なのかわからないし、資料だってあまり残っていないし…
 

1月7日(日)

 今日はバーミンガム展示会場で行われた最大規模のオートジャンブルへ行った。
ミニ専門ではないため、あまり期待していなかったんだけど、初期の新品ウイングミラーや初期カントリーマンのカタログなど、結構収穫があった。
ちなみに、荷室に荷物を入れるとルームミラーでは後方が見えなくなってしまうことへの配慮として、バン/エステート系にはウイングミラーが標準装備でした。
そのウイングミラーは、初期はレイヨットのミラー部とウィンガードのステイ、その後おなじみのTEXに変更されました。
 しかし、あまりの広さと興味により、閉館時間頃には駆け足で見なくてはならなかった。もっと早起きしてゆっくり見たかったなぁ。
 

1月11日(木)

 どんどん集まっていく部品とは裏腹に、本体はいまだ目処が経たず。意を決して、ほかのショップへコンタクトを始めた。
今回はなるべく古いミニ専門のところにあたってみた。
最初のショップは車探しの時に訪れたところ。しかし、今は手一杯で次の受付は4ヵ月後。これではちょっと無理だ。
 次に2箇所同時にEメールの問い合わせを入れた。翌朝すぐに1社から電話連絡が入った。ヘンレーと言う街にあるクラッシックミニショップ(以下H-Mini)のアレンだった。
早速詳しい話と、その店の雰囲気を見るため、土曜日に訪問のアポを入れた。(もう1社MSは2週間後にやっとコンタクトしてたが、時すでに遅し。)
 

1月13日(土)

 午前中にMini-Sへ行き、とにかくいつ作業再開するのか、そして完成するのか、はっきりさせろと、ジョンに言った。彼は月曜には確認すると言っていたが…
 その足で、H-Miniへ。ヘンレーという街の住所だが、その街からさらに10分は田舎方面へ走らなければならなかった。クラッシック系ミニショップは田舎でないといけないのだろうか…
 ここはお店というよりも、前と裏庭に20台くらいの古いミニがおいてあり、二つの屋根付き車庫を作業スペースとしている、いわゆるイギリスのバックヤードといった感じだった。
(写真は作業スペースのある裏庭。この他に、完成車が前庭に十数台おいてある。)
 アレンは今までの作品(?)の写真やクラッシックミニへのこだわりなんかをいろいろと説明してくれ、最後に大体の見積もりを聞いたら、Mini-Sより2から3割安いときたもんだ。
あとはMini-Sがどう出て、そして以前前金として払ったお金を返却してくれるかで、事の成り行きは決まりそうである。


1月15日(月)

 ジョンより連絡が入り、「工場長とも話したが、まったく目処が立たない。もし、ほかで早くやってくれるところがあるのならば、そちらに頼んだらどうか。
前金は今まで使った金額を差し引いて半分くらいは返せる。」と言ってきた。
ギブアップ宣言である。やはり彼らには荷が重すぎたのだろうか… それにしても、無駄な時間とお金を使ったもんだ。
早速、H-Miniのアレンに連絡、「お願いします。」 一週間後、アレンがキャリアカーでMini-Sまでトラちゃんを迎えに行くことになった。
 

1月27日(土)

 週末を待ってH-Miniへ訪問。
キャリアカーに乗ったままの痛々しいトラちゃんを前に作業内容などを確認。やはり彼も、この程度ならたいした問題ではない、と言っている。
今度こそスムースに進んでほしいものだ。
時間があまり無いので、エンジン/トランスミッション、およびフロントサブフレーム&サスペンションもオーバーホールしてもらうことに(リア周り&ブレーキは自分でやるつもり)。
一応、完成予定は5月末。


      


作成者:マロンパパ