2013年 3月


 

3月31日(日)




さて、レストア作業も大詰め、今日は細かいことをまとめて紹介。
まずはホーン。接触不具合なのか、鳴ったり鳴らなかったり。 早速分解して中をチェック。
ホーンといえど、要は電磁石のON/OFFで鉄板を振動させ、それを増幅して音を出す。
その振動を作るスイッチ接点と電磁石、鉄板の位置を調整し、きちんと振動するようにすると
きちんと鳴るようになりました!半世紀前のホーンの復活完了だ。
お次は、サブメーター用の照明。 年代物のデュアルメーター、照明がついていない。
夜間走行時に水温や油圧が確認できないと、やはり不安なので、どうやって照明を
付けるか、悩みの種だった。で、見つけてしまいました、ミニのラリー車に使われていた、
メーターパネル用の照明! リプロ品だけど、丁度良さそうなので早速購入!
取り付け方法は、照らしたいメータ横に立てて取り付けるだけ。
先端にある切れ目から、麦球のような小さなバルブのあかりがメータを照らすのだ。
まるで、夜道を照らす街灯のようだ。
周囲を暗くして点灯させてみると、限られた必要最低限の範囲をポワッと照らして、
とっても良い雰囲気!
ちょっと暗めだけど、夜間で情報を得るには十分な光だ。
となりのタコメータとセンターメータとのスリーショット。
超アナログな、電球色の照明、雰囲気抜群!
照射範囲も小さなメーターを照らすには十分で、直接目に入ることもない。
夜間ドライブが楽しみだ!

3つ目のアイテムは、リバースランプスイッチ。 モノグサなので、バック時にいちいち手動
でランプスイッチを入れるのは無理なので、やはりスイッチを組むことにした。
スイッチは、ミッションケース前面にあるプランジャー部に連結させる。 
このプランジャーとスイッチの間に小さなロッドを入れるのだが、適当なボルトをスイッチの
作動を確認しながら長さを調整して使用。
ここがリバースのプランジャーがあるところ。 
このプランジャー、Hパターンのシフトレバーをリバースに入れる際に引っ掛かりを作り、
誤作動を避けるためのもの。
この引っ掛かりを作る時、プランジャーが2〜3mm押し上げられる。 この動きをロッドを
かえして、プッシュ式のスイッチをONさせるのだ。
スイッチをプランジャーナットの代わりにねじ込んで取り付ける。
どう見ても、防水タイプに見えないので、シリコンコーキングをたっぷり塗っておいた。
前にも書いたが、このスイッチはオイルクーラーの配管と干渉するので、今は公道デビュー
を優先し、オイルクーラーを外した。 オイルクーラー取り付けは、今後の課題だな。
配線をつなげて、ランプの点灯確認、BMC純正の丸いランプが問題なく点灯した。
普通の21Wのバルブでも、十分に明るい!
さらに、これでバックモニターが付けられるぞ!?
一緒にスモールも点けてみた。
ポワ〜ンとした明かりがいいねぇ。
この車には、LEDなど似合わないね。
ちょこっとエンジンをかけてみる。 
まだ馬に乗った状態だが、クラッチやミッションのつながりを見るためだ。
こちらは特に問題はないようだぞ。
と思ったら、マフラーのすぐ近くにあった白い布が、ススで真っ黒!
触媒がついていないし、クリーンとは程遠い... 
4つ目は、ウォッシャー機能。 すでにウォッシャーボトルとポンプは取り付けてあるが、
これを機能させるには、2つのワンウェイバルブをパイプ中に2個付けなければならない。
というのも、室内についているポンプは出入り口が2個付いているが、単純にピストンが
入っているだけ。 この2個の出入口を入口と出口にしなければ、タンクからの吸い上げと
ノズルから噴射ができないのだ。
ミニ屋さんで買ったワンウェイバルブ(写真左)は、電動ポンプ用なのか、手動のポンプの
圧力ではバルブを開けることができない。 何か良い手はないか?とホームセンターで物色、
金魚用のエアポンプ用のバルブを発見(写真右)! 停電とかでとかでポンプが止まった
時に、水が逆流しないようにするバルブなので、ウォッシャー液にも耐えるだろう! 
早速取り付けてみると...ピュっと出てきました!
5つ目、ボディのモールの取り付け。 といっても、ボディの溶接部に嵌め込んでいくだけ。
この年代のミニには、段差がついている『デラックス』タイプではなく、シンプルなU字の
『スタンダード』が使われているのだ

後ろ半分の木枠部分には付けないので、使用するのは2/3位だ。

どんどん行くぞ! ドアポケットのモールをはめ込む。
オリジナルは、両端をタッピングビスで留めているが、いま手に入るリプロダクションの
モールはクリップでただ押し込むだけ。
淵がキラリと光ると、引き締まるなぁ。
エステートのリアポケットに付けるモールはすでに絶版。 オリジナルは傷とひび割れで
哀れな状態... 普通のサルーンミニ用では短すぎる... 
しょうがないので、余ったボディーモールをはめ込んだら、丁度いい具合だ!
室内のシメは、ステアリング! いままで暫定に付けていたユースド品を外し、当時物新品
を装着!ツルツルピカピカのステアリング、美しすぎる!
ホーンプッシュ部のベースは、オリジナルをプラスチッククリーナーで磨いて使用。
真ん中のMのモチーフは、残念ながらリプロ品。 オリジナルは色あせてしまったので...
今日の最後の作業は、フロント周り。
以前仮止めしたグリルを本付け。本来はすべてタッピングスクリューで留めるのだが、
一部をボルトとナットにして、ボンネットを開けないと外れないようにしておいた。
ワイヤー式のボンネットロックとあわせて、盗難防止処置だ。
イタズラしないでね。

バンパーをつけて完了!
ということで、 内外装、ほぼ終了! 完成まで秒読みだ。
が、最後の最後に難題が待っているとは、この時はまだ知る由もない...
それでは、また!
 

      


作成者:マロンパパ