2013年 3月


 

3月10日(日)




さて、今日はステアリングラック交換から。
MK1用のラックは入手困難のため、オリジナルをそのまま使うか、MK2以降のものを
使うか、最後まで悩んでいたが、これ以上待てないので、決断せねば!
やはり、トラブルは避けたいので、MK2の新品を使用することに。
MK1との違いは、見た目と切れ角だけらしいが...
オリジナルは、61年5月に製造されたもの。 で、今回予備として持っていたのは、
純正ではないものの、イギリスの大手部品屋さんで扱っているもの。
見た目は、タイロッドが太くなり、ブーツが長い!本体もコラムとの接続部が全く異なって
いるが、それでもこれがそのまま使えるとは、さすがロングセラーのミニ。
取り付け方法も、初期から最後まで同じ、U字ボルトで固定だ。
そして、交換するには、サブフレームとボディを切り離し、ラックを引っこ抜くスペースを
サブフレーム後方に作るのも、お約束だ。
これで、シャシー部品は全て新品かリビルトされたことになる! 
しばらくは安心して乗れるだろう。
お次は、点火時期の調整。
エンジンを載せるときにデスビを外してから調整してなかったので、エンジンルームを
完成させる前に実施。 
鏡を使ってフライホイールにある印を確認しながら、1番シリンダーを上死点に合わせる。
こんな時にも役立つこぶりなルームミラー(笑)
指定の角度にフライホイールの印を合わせ、デスビを調整するのだが、うちのリビルト
されたDM2のデスビの進角がわからない...
とりあえず、データのあるD25のハイオク仕様と同じにしておくことに。
ちなみに、DM2とD25は兄弟のため、ポイントやコンデンサーは共通なのだ。
点火時期の調整が終わったので、エンジンルームの仕上げに取り掛かる!
といっても、やることはヒーターブロアユニットの取り付け。
ブロア出口を室内へのホースに接続、外気取り入れユニットにブロア入口に差し込んで、
本体を右のインナーパネルに固定する。
そして、モーター電源をつなぎ作動を確認。
外気取り入れユニットは、グリル裏に取付けられ、ワイヤーで開閉を切り替えられる。
ブロアモーター、もしくは走行風でここから取り入れられたが、室内のヒーターユニットを
通過し、熱風となるのだ。
ゴミや虫が入らないよう、メタルのメッシュが貼られている!
その取り入れ口の横に、当時物のホーンを装着。 
ヒーターの説明書には、少し左にずらして搭載とあったが、オリジナルの場所でも干渉
しないので、そのままの位置に装着。
このホーン、ルーカスのHF1849という、コロっとしたタイプ。 音も普通...
エアクリーナーボックスをつけて、これが完成したエンジンの姿だ!
ガラガラだったエンジンルームが、ギューギュー詰めになってしまった。
やっぱりヒーターが存在感あるなぁ。
お次は、パッチリおめめのヘッドライト。
ベースとなるボウルは、オリジナルのスチールではなく、プラスチック製を選択。
スチールのボウルはタイヤハウスの泥水ですぐに腐るからだ。
ここに、ルーカスP700用のコネクタキャップを装着しておく。
ヘッドランプにBPFのリプロバルブを装着し車両に取り付ける。
作動確認すると...何故かぼんやりとしか点かない。
配線間違えたのか?でも配線の色は合ってるし...
バルブを予備品に交換したら、一瞬点いた!と思ったら、またぼんやり。
何がおかしいのだろう???
外したバルブよく見ると、何かが変... なんと、取り付けのプレートがただ差し込んで
あるだけで、コネクタのスプリングの反力でズレてしまっていたのだ。
(写真の右が新品時、左が装着後) そのため、接触不良が起こっていたのだ。
ドイツの有名メーカー製なのに、ひどい品質。 
結果的にコンバージョンのハロゲンを装着、こちらは全く問題なしだ。
点灯を確認したので、取り付け用の各ネジ部を締め上げ、光軸はとりあえず置いておいて、
ヘッドライトリムを装着して完成!
このぼんやりした瞳が、クラシカルなミニを演出してくれる
このヘッドライトの丸い膨らみ、同じ大きさの標準のライトにはない魅力的なラインだ!
その曲線に繋がるようなリムのてっぺんには、お約束の真鍮製リベットがついている。
これは、リムの位置決めをするために付けられた爪を固定するもの
だから何なの?って感じだが、イギリスでもこういったこだわりを持つ人が多いらしく、
中古品もイイ値で流通している。まぁ、所詮ミニのパーツ、たかが知れてるけどね。
点灯して見ると、流行りのホワイトではない普通のハロゲンなので、違和感なし!
このまま使おう! っていうか、大量に買っておいたBPFバルブ、どうしてくれるんだァ
...
せっかくおめめが付いたので、お口とひげをイッキに装着!
メッキのグリルサラウンド(通称ヒゲ)、バンパーは、錆び防止のステンレス製をチョイス。
モーリスのグリルは、プレスの打ち抜きで、初期はオールドイングリッシュホワイトの塗装品
のちにメッキとなった。 初期のグリルは入手困難なため、程度のいいメッキに塗装して
もらったのだ。 もっとも、今は英国でもメッキのグリルですらレアだけどね。
ボンネットを置いて、久しぶりにガレージの扉を開けて、陽の光をあててみた。
作業中ということで、雑然としたガレージと表情が出たミニ、なんともイギリスらしい(笑)
この光景を何年待ち続けただろう。
それにしても、今まで顔がなかった鉄の塊に、命が宿ったような気がするのは、気のせい
だろうか?
さぁ、今日はもうちょっとがんばろう!で、室内の仕上げだ。
リアカーペットをちょっとだけ大きさを調整し、リアシートピラーとハンドブレーキを逃がし
ながら引き詰める。
フロントは、シフトレバー、スタータースイッチ、ディップスイッチ(ライトのハイ/ロー切替)を
穴から出して、両脇をスナップで固定。 しばらくは土足厳禁だ!
フロントのカーペットは、すでにバルクヘッドとタイヤハウスに貼り付けてあるものと同じ、
これで、コンソールよりしたが、すっぽりカーペット敷きとなった。

残念なのは、ヒール部のゴムマット。 さすがのニュートンコマーシャルさんも、MK1
オリジナルと同じマットはなく、Mk3のころ?の縦に筋がついただけのものが使われて
いるのだ。 いい中古が見つかるといいけど...
ジャ〜ン、フロントシートを装着!
今まで。保護のため、ビニールシートでぐるぐる巻きにしてたので、ご対面は10年ぶり!
ヘッドレストもないシンプルなシート、内装の色とバッチリ合ってる!
初期のミニでお馴染みのマジックワンドと呼ばれる長〜いシフトレバー。
これだけ長いので、ストロークが結構ある。これでは、素早いシフトちゃん時は難しい。
クーパーではリモートタイプのシフトに変えられたのは、ある意味当たり前だろう。
シフトノブは、防振ゴムが入っていないタイプで、ナットで固定される。
ステアリングコラムを装着し、予備のステアリングを取り付けて、室内はほぼ完了!
巨大で寝ているステアリングホイールが、年代を感じさせるなぁ。
便利とはいえ、ここにナビを置くのはカッコ悪いなぁ。 
まぁ、ナビはナンバー取ってからね。
ということで、 インテリアも終わり、外装もほとんど完了したぞ!
あとは詳細を仕上げれば、いよいよ公道デビューか?
それでは、また!
 

      


作成者:マロンパパ