2013年 2月


 

2月10日(日)




さて、今日はキャビンのフロントセクションの大物、ドアのスライドガラスの取り付けだ。
ドア上部は、スライドガラスからの水を受けとめるスライディングチャンネル部とその水を
集め外部に逃がすための下水溝(?)の2段構造。
その下水溝は水が溜まりやすいので、サビが発生しにくくするよう、POR15処理を施しておく。
その溜まった水を排出するため、下水溝の前と後ろにドレイン用の穴があいていて、
ホースによりドア下部へ水が抜けるようになっている。
オリジナルのホースはガチガチに硬くなって、一部ヒビが入っているため、新品に交換。
これが詰まると洪水になるからね。
スライドガラスを取り付けるには、ドア上部に付けるチャンネルをドアにネジ留めする必要
があるが、その場所は限定された部分のため、テーピングをしてマーキングしておく。
今回購入したチャンネルは水抜き用の穴加工済みの為、長さを合わせてカットするだけ。
そして、チャンネルとウインドウキャチベースを重ねてドア上部の所定の場所に置き、
マーキングに合わせてドリルで穴を開けておく。
上部と前後の縦のスライドチャンネルは、ソフトなタイプ。
これを窓枠の溝にサクサクはめていくだけで終了! とっても簡単!!

これで、ガラスをはめる準備が完了だ。
ガラスの取り付けは、上部のチャンネルにガラスをはめ、そのガラスに下側のチャンネルと
ウインドウキャッチベースをはめて、室内側からドア上部に滑り込ます。
チャンネルで受けた水が室内にもれないように、ウインドウキャッチベースとドアの間に
シール材を塗って防水処理。
先程あけた穴にステンレスのタッピングビスでチャンネルを固定して完了。
2枚のスライドガラスの前部には、ガラスを固定するためのキャッチが取付けられる。
初期モデルは、メタル製の凝ったデザインのもの。
ガラスをスライドさせるときの取っ手にもなるスグレモノだ。
このキャッチの下面にピンがあり、後方のボタンでピンを出し入れできる。
初期のキャッチベースには、10箇所の穴があいていて、キャッチのピンにより、それぞれの
位置で固定することができる。
後に、この穴は省略され、セキュリティのため全閉時の固定用の穴だけになる。
確かに、途中で固定する意味はないから...ネ。
これで、スライドウインドウは完成だ!
お次はドアの室内側。まずはドアカード(パネル)をドア裏側に滑り込ませ、装着。
リアのパネルと同色同デザインだ。
両端の隙間は、ドアフィレットパネルを差し込んで埋めておく。
ポケット内のパネルは、天井やリアパネルと同じペイルグレーがBMCパーツカタログでの
指示になっているため、通常は黒い厚紙だが、特注でグレーのレザー巻きにしてもらった。
クーパーでないミニMK.1の特徴、ケーブル式のドア開閉レバー。
取っ手部を持って下に引くとラッチが外れる仕組み。
極初期のミニは、このグリップ部の溝がなくつるっとしたものだが、入手困難なため、
通常のものを使用。 (これでも、程度のいいものは少なくなってきている...)
外側のドア開閉レバーは、握りやすい細身のタイプ。
当時物はメッキがしっかりして、磨くと素晴らしい光沢が蘇る。
外からキーロックができるのは、運転席側のみ。
助手席側は、室内からロックするため、メッキのロックレバーが付いている。
このレバー、極初期はボール状、その後、ひらべったいタイプに変更されている。
このラッチASSY、諸説ではボディ同色という話もあるが、未確定のため黒塗りにしている。
今日の最後のアイテムは、ドアポケット前方のキックパネル。
黒い樹脂カバーとアルミポリッシュのトリムで、極初期のモーリスミニだけに使われたもの。
通常のアルミパネルはオースチンミニ(セブン)で採用され、後にトラベラーもこちらに
統一されたのだ。
樹脂カバーは、長い年月でかなり硬くなってきているが、なんとか割れずに取り付けできた。
ということで、ほぼ完成したフロントドア周り。
同じデザインのリアパネルとのつながりもGOOD!
欲をいえば、グレーのパネルがもう少しあっても良かったかな。
ということで、 インテリアも8割がた終了!
あとはカーペットとダッシュ周り。そしてフロントの外装とその他細かい仕上げ。
目指せ公道デビュー!
頑張っていこう! 
それでは、また!
 

      


作成者:マロンパパ