2013年 1月


 

1月6日(日)




さて、今日は年末年始のお休みの最終日、リア周りのインテリアを仕上げるぞ!
まずは、リアのフロアパネル修正時に若干寸法が変わってしまい、フロアボードがうまく
収まらなくなってしまっていたので、干渉しているボードの一部を削ってぴったり収まるように
加工した。 そして、最後に右横のカーペットを貼り付けて、リア周りは完成!
濃淡のあるブルーとライトグレーの組み合わせは、何とも言えぬコーディネートだ。
リアシートはフラットなベンチシート。
座面はグレーフロックというグレーと白のマダラ(?)模様。
センターにあるストラップを引っ張って座面を起こすと、モノを置けるスペースが現れる。
そして背もたれを倒すと、フルフラットなフロアになるのだ。
こちらがフルフラット状態。
左のタンクは出っ張っているが、それ以外は綺麗にフラットになる。
その時、背もたれ上部にある穴と、起こした座面裏にあるピンが合体、しっかり固定される。
これにより、倒された背もたれと起こした座面の強度を高め、固定もできる一石二鳥の
よく考えられた機構だ。
さぁ、今度は前半分のインテリアだ!
まずはその中心、インパネ周りから。
オールドイングリッシュホワイトに再塗装されたカウルにシルバーのメータを組み込み、
ボディに装着!
裏というかエンジンルーム側から各ワーニングランプやスイッチを組み込んで完了!
周りを暗くして、イルミネーションを点けてみる。
さすが50年も前のもの、ぼんやりとした電球がムラムラに文字盤を照らしている。
このレトロでアナログな感じ、たまりません!
下部2箇所のランプは、メーター横の物入れスペースを照らすためのものだ。
横というよりは、真下を照らしてるけどね(笑)
次はインパネのコントロール部。
こちらもメーターカウルと同じオールドイングリッシュホワイトに塗装してもらったピカピカな
パネルに、イグニッションスイッチを中心に、その両脇にワイパーとライトのスイッチを配置。
そのさらに外側にチョークとヒーターコントロールが本来は付くはずだが...
うち仔には付けません! 
というのも、うちの仔には初期のフレッシュエア式のヒータを装着!この場合、コントロール
レバーの位置が特別なのだ。
その初期のヒーターは、当時オプションで用意されていたキットで、巻貝みたいなブロアー
ユニットがエンジンルームに、ヒーターコアだけが室内に取り付けられるタイプだ。
うちのは、その中でも極初期のタイプ、ミニと同じ61年頃のものらしい!
イギリスのとあるミニショウで輝いていた、初期のフレッシュエア式のヒーターが装着された
ミニクーパー。
63年3月に、お馴染みのブロア一体型のフレッシュエアータイプに変わった。
ブレーキブースターがこのスペースに付くためだろう。
イギリス時代、とあるミニのパーツ屋さんで見つけたこのキット、当時のBMCの箱に入った
新品で、ネジ類やブラケットなど欠品無し! このような小さなスイッチもちゃんと揃っていて、
説明書どおり組み立てていくことが可能だ。
一般的なヒータは室内循環式なので、室内が曇りやすくなってしまう。よって、外気導入式
のヒーターはぜひ欲しかったアイテムだったのだ。
取り付けに際し、ボディの加工は数箇所、ケーブルやホースなどの穴あけが必要となる。
上のスイッチは、ブロアーモーターのON/OFFスイッチで、イグニッションキーの真下に
下向きに付くのがオリジナル。
なので、その取り付けのための穴をドリルとリーマーで開ける。
これが正しいコントロール類の位置。
チョークレバーがパネルの外に追い出され、ステアリングコラムとの間に移設。
そこにいるはずのウォッシャーポンプは左側に追いやられた。
ON/OFFスイッチは、キーの真下だ。
パネル内の右端には、フレッシュエアの取り込み量を調節するレバーが鎮座。
押し込んだ状態がエア導入全開!
左端には、ヒーターコアに流す温水の量を調節するレバーが設置される。
ここにいるはずのヒーターコントロールは、先に出た小さなスイッチに置き換えられる。
ウォッシャーポンプはなんとマニュアル操作で圧縮、噴射するタイプ。
なんとも、のどかな装備だ。
このインストパネルに付くプルレバーのケーブルをエンジンルームに引き出すため、バルク
ヘッドに2箇所穴を開ける。
この穴位置も、説明書にある寸法通りだ。
そしてもうひとつ、うちの仔にはフレッシュエアを導入するパイプを通す大きな穴がバルク
ヘッドにないので、これも加工が必要だ。 
イギリスでのボディレストアの際、開けてもらったのだが、手作業のためか形がいびつ。
まぁ、性能には影響ないから、このままで問題ないけどね。
パイプを差し込むと、こんなかんじ。
このパイプ、キットに付属していたものだが、螺旋状に巻いた針金をビニールで覆ったもの。

50年前にはプラスチックの技術がなかったのかどうかわからないけど、この材質の雰囲気
いいですねぇ。
このパイプにつながるブロアユニットは、運転席側の側壁に直にボルト留め。
本体に、「61-9-3」 のスタンプがあるが、61年9月生産ということかな?
次は、温水の配管。 まずは熱くなった冷却水を室内のヒーターコアに引き込むための
バルブをシリンダーヘッドに取り付ける。
インパネのプルレバーにより、このバルブの開く量が変えられ、温水の引き込み料を調節。
うちのキットは極初期、温水のアウトレット(室内へのパイプ接続)がエンジン前方にあるもの。
キットに入っていたホースをバルブにつなぐと、エンジン前方から助手席側バルクヘッドまで
エンジンをぐるっと囲む配管ルートとなる。
同じタイプでも、後にエンジン後方を通る配管に変更になっている。
そして、ヒーターコアを通った冷めた温水(?)は、ラジエーター通過後の冷えた冷却水と
合流、またエンジン内を冷やしに行くのだ。
そのパイプは、バルクヘッドの穴から室内へ引き込まれる。
この穴、左ハンドル車の場合、ブレーキとクラッチのマスターシリンダの取り付けとなる。
そのすぐ上にある白いボトルは、ウォッシャー液を入れるもの。
本来は、エンジン右側の壁につくが、ブロアユニットを取り付けるため、ここに避難させられ
たのだ。
残りはヒーターユニット。念のため、コアの状態を見るため、ケースを開けてみると...
コアはスポンジで固定されているが、そのスポンジが50年の歳月で粉になってる!
これではコアが固定できないので、スポンジを入れ替えなければならないが、100℃位に
なるコアに耐えられるスポンジってあるのかな?
ヒーターはここで一旦中断。
ということで、 冬休みは終了!
まだやることは多々あるけれど、なんとなく終わりが見えてきたぞ!

頑張っていこう!
それでは、また!
 

      


作成者:マロンパパ