2013年 1月


 

1月3日(木)




新年、明けましておめでとうございます。
また、新しい年を迎えてしまいました。 ミニのレストアも、もう13年目です...
今年こそ、公道デビューできることを夢見ていますが、さてどうなることやら。
さて、年末年始のお休みは、ミニのためにある!と、初詣をそっちのけで、作業開始!
今年初めの作業は、リアウインドウ装着から。
リアウインドウは、Mk.1ミニのフロントドアと同じようなスライド式。 ガラスを保持する下側
のスライドチャンネル(敷居ね)は水が溜まる構造だが、チャンネルには水抜き用の穴が
あり、そこから抜けた水が木枠とボディの間にあるくぼみから車外に抜ける構造だ。
エステート用のチャンネルは、1台分の長さをロールで売っていたり、4辺分をそれぞれを
ざっくり切った状態で売っていたりするが、いずれにしても現車に合わせて長さを調整する
必要がある。 構造は、薄い鉄板をW字に曲げ、表面にゴム系のコーティング、ガラスが
スライドする部分は、布が貼ってある。
必要な長さに合わせて、グラインダーで切断。
そして、水抜き用の穴を、ボディの水抜き場所に合わせて開けていく。
ここの水はけが悪いと、最悪室内に水が溢れてくる!
出来上がったら、ボディと木枠の間にはめ、皿ネジでボディに固定。
縦2本と上側のチャンネルも、長さを合わせ、皿ネジで固定。
スライドガラスは、上下のチャンネルにより保持され、チャンネル装着後に脱着はできない。
そのため、まずボディに装着済みの下側チャンネルにガラスをセット、ちょっと室内側に
倒して、上側のチャンネルをそのガラスにはめ、ボディにチャンネルをすべり込ませる。
言葉にするとたった3行だが、これが結構大変。片側に丸1日費やしてしまった。
無事ガラスをはめ周辺のトリムを装着!ライトグレーとブルーのコントラスト、レトロだなぁ。
2枚のスライドガラスは、それぞれ前側に付いたステンレスの取っ手により開閉する。
ちなみに、Bピラーにあるシートベルト用の取り付け穴は、パネルごとピラーを変えたため、
極初期のオリジナルの位置ではなく、その後のミニで採用された下げられた位置。
助手席は、基本ママさんのためなので、あえて下側のまま使用する予定。
スライドガラスのロックは、とってもシンプル。
取っ手にあるプレートにレバーを引っ掛けるだけ。
写真は、前側のスライドガラス、左がロック、右がフリー状態だ。
こちらはリア側のガラス。
ガラスのロックは基本的に同じ方法で取っ手を固定する。
ちなみに、リアの4枚のガラスは全てオリジナル、1961年に生産されたものだ!
右側も基本的に同じように組んでいく。
ただし、こちらはボディを直した時に装着し忘れたガラスロック取付パネルを、適当な鉄板で
作成、強力接着剤とタッピングビスで固定して、事なきを得た。

こんな予期せぬトラブルが多々あるのが、レストアの醍醐味? 
やっぱり、溶接技術を身に付けるべきか...
装着されたスライドガラス!
ガラスが入ると、いっきに完成車っぽくなってくるぞ!

それにしても私が買った新品のチャンネルは溝が狭く、ガラスのスライドがめちゃくちゃ重く、
なじませるために何度スライドさせたことか...
筋肉痛、間違いなしです。
そして、リアセクションの要、リアシートの装着!
座面は、前側2箇所のブラケットをボディから出ているピンに差し込んで固定、そのピンを
軸に後部を持ち上げる事が出来るようになっている。
背もたれは、下部2箇所のヒンジで固定され、シートとして背もたれを立てて使うときは、
両側のロックピンで固定するシンプル構造。
座面を持ち上げ、背もたれを倒すと、フルフラットなスペースができる。
今の車も同じような機構を持っているが、50年も前に採用しているミニってすごい!


そして、これが大方終わったリアセクション!
できあがったリアシートに座ってみると、前席より高いヒップポイントで、見通しが良い!
これも、現代の車に生きている手法だが、所詮ちっこい車、ヘッドクリアランスが皆無...
ちょっと座面のクッションを入れすぎたかな...
運転席側のシートベルト取り付け穴は、オリジナルの天井近くに位置しているぞ。
さて、インテリア以外の作業も、たまにはやってみよう!
久しぶりにエンジンをかけてみて、各部のチェック。 今回も特に問題無しなので、今まで
ポジティブアースだったのを今の車のようなネガティブアースに変更してみた。 
といっても、ダイナモをそのまま使う場合は、バッテリーの接続を入れ替えるだけ、と、この仔
の主治医のタートルトレーディングさんから聞いていたが、半信半疑でやってみると...
はい、あっさりエンジンがかかりました! これで、オーディオや各種電装品が使えるぞ!
早速、ネガアース専用の電気式タコメーターを装着、アイドリング回転数の確認!
このタコメータ、かなり古いSmithsの水温/油圧のデュアルメータに合わせて、文字盤を
タートルトレーディングさんで作ってもらった、クロノ風タコメーターなのだ!

ハシゴの目盛りや丸っこいSmithsの文字、さすがです! 早くインパネに並べたいな!
ということで、 年始早々ミニ三昧!今までは主にシャシー関連部分やボディなどの基礎部分が多かっただけに、
目に見えて変化していくインテリアは、モチベーションがイッキにあがります。
この調子で、リアセクションの仕上げとフロントセクションを仕上げていこう!

それでは、また! あっ、今年もよろしく、です。
 

      


作成者:マロンパパ