2012年 9月


 

9月15日(土)




夏休み中もちょくちょくやっては、足りない部品の入荷待ちだったフロントの足回り。
基本的には、各部のグリス入れ替えとブッシュの交換が、主な作業。
まずは、スイベルハブのボールジョイントを専用工具で外す。
この工具のボルトを回し込んでいくと、バコン!と外れる。
上下のボールジョイントとタイロッドエンドを切り離すと、スイベルハブがフリーとなる。
ドライブシャフト先端の大きなナットを外し、ディスク付きのドライブフランジを抜くと、 
CVジョイントとドライブシャフトがむき出しに!
 
CVジョイントは、ブーツも切れはないし、動きもスムースなので、今回はそのまま。
これから、上下のサスペンションアームのリフレッシュ!
まずは簡単なロアアーム。ブッシュを新調するだけだ。
その前に、写真下の中央にあるスイベルハブ内にあるドライブシャフトを支えるベアリング
のグリースを入れ替えねば。
シールを外し、ベアリングを取り出し綺麗に清掃。 リア同様、グリースが固形化してした!
活きのいいグリースを充填、念のため、シール類は新品にして完了。(写真撮り忘れた...)
タイロッドのラバーブッシュは、10年という年月によって形が変形してしまっている。
やはりゴムは劣化が激しいのか...って、流石に10年はもたないよね。
で、今回は試しにポリウレタン製のブッシュを使ってみる。
ちょい固めで長持ちするらしいが... さぁ、どうなるのか?
ロアアームの根元のブッシュは、さらにひどくご覧のとおりボロボロ。
こちらも、同様にポリウレタンのブッシュに交換だ。
実はこのアーム、この車のオリジナルのもの! しかし、この当時のアームのブッシュ部は、
単に真っ直ぐな穴だが、1965年からテーパーがついた穴とブッシュに改善された。
ウレタンブッシュはこのテーパー用だが、無理やり入れてやった! 何が起こるかな?
そして、アッパーアーム。 
ミニの特徴でもあるラーバーコーン(ゴム製のバネね)が接続されていて、このコーンを圧縮
してからじゃないとアームが外れないので、ちょっと面倒。
エンジンルーム後方のクロスメンバーの端っこにある黒いプレートを外すと、ラバーコーン
を圧縮するための工具を取り付ける穴が現れる。
そこにラバーコーンコンプレッサーをセット、上のレバーを回してロッドをバネの中央にセット。
きっちりネジ込んでから下のレバーを締め込んで行くと、コムバネが圧縮されていくのだ。
これでアッパーアームがフリーになるので、両端のナットを外して分解完了!
外したフロントアッパーアームとコーンストラット。
うちの仔の年式だと、このストラットはスチール製。 しかし、これはコーンとの接合部が
サビで固着してしまい、分解が大変なので、以前レストアした時に、その後改善された
アルミ製のストラットに交換済みだった。オリジナルの鉄製ストラットは、コレクション棚へ(笑)
ちなみにリアストラットは、外からよく見えるので、オリジナルの鉄製を使用!
フロントはこのラバーコーンのおかげで分解作業が面倒なので、この機会に車高調を
組み込むことにした。
この車高調、ハイローキットとも呼ばれ、元々はラバーコーンが潰れて車高が下がって
きたときに、適正な高さに調整するもの。
もちろん、シャコタンにもできる!
今回、この車高調は将来のメンテのために組み込むため、高さはノーマルストラットと
同じに長さにセットした。
アッパーアームは、ブッシュはなくベアリングで保持されているため、ベアリングの状態を
確認し、グリースを新品に入れ替えて完成。
同様に左側のラバーコーンを圧縮している時、突然 『ドン!』 と爆音とともに工具が外れた!
なんとラバーコーン圧縮用ロッドをねじ込むネジ山が、圧縮力に耐え切れずぶっ飛んだのだ。
こうなるとラバーコーンを縮められないので、フロントアッパーアームが外せない!
仕方がないので、どうせ使わなくなるアルミのストラット、こいつを破壊して、事なきを得ました。
いろんなことが起こるなぁ。
このとおり、ラバーコーンの中心部のネジ山がなくなって、圧縮用のロッドのネジ山部が
終わっても、そのまま突き抜けてしまっている。
よくよく見ると、ロットのネジ山も削れているので、このままだと第二、第三の被害が...汗
このコーン、フロントには使えないが、リアは工具なしで交換できるので、入れ替えておこう
ディスク付きのドライブフランジを組み込み、以前リビルトしたキャリパーを取り付け、
ブレーキラインを接続して完了!

お疲れ様でした!
これで、足回りのリフレシュが完了した!
また一歩、完成に近づいたぞ。
あとはボディ、特に木枠が難関かな。 大工道具を揃えておかねば!

それでは!また!
 

      


作成者:マロンパパ