2012年 8月
今日は冷却系。 ラジエーター形状も初期モデルの特徴の一つ。うちのももちろん年相応のモノ。 でも、50年前のラジエーターに日本の夏は厳しすぎる! ということで、リビルトとともに、 キーとなる冷却コア部分を効率の悪い古いタイプから銅3層に変更してもらった! 今回お願いしたのは三協ラジエーターさん。たった3日で新品同様のラジエーターが返却! そして、三協さんのブログに、このラジエータのことが書かれてる! |
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蘇ったラジエーターを早速組み付けるが、ミニのエンジンルームは狭い。 取付時にきっとあちこちにぶつけるだろうから、ダンボールでコアを保護して位置決め。 すると、ボディ側のシェラウドの後方下部とラジエーターが干渉! もともとのラジエーターの時にもあたっていたので、イギリスでのボディー組立時に、 きちんと位置決めがされてなかったようだ。 なとかせねば! |
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ボディパネルを修正する油圧プレスなど持っていないので、ここは一般的なパンタグラフ式 のジャッキで後方下部のシェラウドを外へ押す! そのままの状態で数日置いてみると、約1cm程度外側に移動、これならラジエーターとの 隙間が均一になるだろう! |
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せっかくラジエーターを外したので、ウォーターポンプも交換。 今まで組んだのも新品だったが、水をかくフィンの形状がより良い円柱タイプを入手! フィンタイプだと、エアが発生しやすいとのこと。 この円柱タイプ、あとから予備用に購入したのだが、せっかくだから交換しておこう。 |
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ダイナモの取り付け位置決めを兼ねているウォーターポンプ、交換は意外と大変。 ポンプ自体は4本のボルトで固定されているが、先っぽにダイナモが固定されているので、 その取り外しもしなければならない。 取り外し後、ガスケットかすを綺麗に取り去り、新しいガスケットとポンプを組み付ける。 おっと、色をオリーブグリーンに塗り忘れた! |
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ラジレーターファンは数種類あるが、古いミニ用の鉄製ファンは3種ある。 2枚羽を2枚組み合わせた4枚羽が、ミニ初期から設定されたファン。 その後、16枚羽が61年8月に導入。これが一番ポピュラーかな。 そして、6枚羽は風力が一番強く、当時から熱帯地方のオプションとして設定されていたもの。 しかし、角度がついたブレードは、うちのラジエーターとの組み合わせで干渉してしまうので、 残念ながら使用不可。 |
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ラジエーターとポンプのグレードアップで冷却効率が向上したはずなので、ファンは オリジナルの4枚羽根にしよう! 2枚羽根のファンを2枚重ねて補強のプレートとプーリーをウォーターポンプにネジ留め。 シンプルで良い眺め! |
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そして、ラジエーターを組み込む。 修正したボディ側のシェラウドとの隙間、今度はピッタリだ。 このラジエーター上部の形状が、初期モデルの証! |
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見えにくい、すなわち、メンテがしにくく問題に気づきにくい、ラジエーターのロアタンクから エンジンに繋がるパイプは、より耐久性があるシリコンタイプを使用。 また、その固定用バンドは、高性能で定評のABA製のものを使用。 たかがホースバンドだが、高トルクに対応するパイプ状のハウジングを使用、ホースに 接する面に切り欠きがなく均一な圧力がかかる、とこだわりの製品だ。 |
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アッパーホースは当時物新品を使用。初期と後のラジエーターでは、ホース取付位置が 若干違うため、ホースも異なる。 こちらのバンドは、オリジナルと同形状のものを、マスターシリンダーと同じ亜鉛メッキ塗料を 吹いた状態で使用。新品はあまりにもピカピカのメッキなので、あえて塗ってみたけど、 いい感じだ。 |
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水回りが完了したら、次は油系。 海外オークションで見つけた初期のオイルクーターキットを競り勝ち、来日していただいた。 構成は5点、パイプとブラケットが2個づつ、そしてクーラー本体だ。 ただし、ブラケットの一つは、うちの車に合わないため、加工が必要だ。 |
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取り付けると、コア本体の位置はこんな所となる。グリルからの風が当たるのは半分くらい なので、はたして効率が良いかどうか... 配管はオイルポンプからフィルターへ行くパイプを外し、専用のパイプを使って割り込ませる。 |
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オイルポンプから出たオイルは、コアの上部に行き、コアで冷やされたオイルがフィルタへ 運ばれ、フィルターを通った冷えたしてエンジン内部へ。 うまい具合に、障害物を避けて配管されている。 |
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しかし!下側の配管部の巨大ナットが、リバーススイッチを取り付けるメクラ蓋部分を 覆ってしまって、スイッチが取り付けられない! バック時に、いちいち手動でリバースランプをつけるのは面倒なので、何か対策を考えねば! |
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ということで、今日の作業はここまで。 日本の暑さ対策を中心にグレードアップを試みたが、クーラーをつける予定はないので、夏は乗らないかも(笑) それでは! |
作成者:マロンパパ