2012年 6月


 

6月17日(日)

先月、エンジンルームのクロスメンバーの下地処理をしたが、そこにイギリスでボディを
塗った時のあまりのペイントで色付け。
10年前のペイントなのにちゃんと生き残ってました!
筆塗りだけど、そのほうが味が出たかな。(と、何事もポジティブに考えよう!)
これで、いよいよエンジンを載せられるぞ!
でもその前に、最後のエンジン内部の消耗品、クラッチのレリーズベアリング交換だ。
今までのは、エンジンを買った時に付いてきたもので、新品なのかどうか不明。
今回、クラッチディスクとカバーを新品に替えたので、合わせて交換しておいた。
作業は圧入されたベアリングを叩き抜き、新しいベアリングをそっと叩き込んでおしまい(笑)
形状が全然違うけど、機能に問題なし!のはず...
さぁ、いよいよエンジンの積み込みだ!
ミニのエンジンは小さいけど、納まるところも狭いから、エンジンルームに傷がつかぬよう
ダンボールで保護。
エンジンは再度周辺補記類を外して、スリムにしておく。
これで準備OK!
うちのエンジンは、マジックワンドと呼ばれるダイレクトチェンジのギアレバーケースが、
尻尾のように後方に伸びている。
普通に上からエンジンをおろしていくと、このケースが干渉して入らない。
この干渉を逃がすため、エンジンを斜めに吊るして、ゆっくりゆっくり降ろして行く。
横方向はラジエターとクラッチハウジングがボディパネルぎりぎり、まるで知恵の輪だ。
ギアレバーケースを逃がしたら、ジャッキでギアケースを持ち上げ、エンジンを水平にして
サブフレームに着地!
位置を微調整しエンジンマウントをボルト留めして完了。
なんとか周辺を破壊せずに載せることができました!
ミニのエンジンマウントはクランク軸の延長上よりちょっと下の左右の端っこ。
ここにゴムを介してマウントされるので、前後方向は固定できない。
よって、前後の位置決めはこのステディロッドに委ねられるのだ。
うちのトラベラー、オリジナルの細い物を使用したが、予備で現行の強化タイプも持って
いたほうがいいだろうなぁ。
デスビは前回エンジンをかけた時に既に使って作動の確認をしているDM2。
ポイントなどの消耗品は、その後のミニで使われている25Dと共通なので、維持するには
問題ないし、予備もたくさん買ってある。
しかし、通常使用の信頼性向上のため、ポイントレスにするかどうか悩み中…
進角用のバキュームユニットもオリジナルのナットタイプ。
キャブレターは、オリジナル通りのSUシングル。真鍮のトップキャップがキラリ!
ここに、スチール製のエアクリーナーを取り付けるのだ。
一体式のインマニ/エキマニもMOWOGのロゴ入りのオリジナル。
もうひとつ、エンジン搭載時に外したのは、このオイルフィルター。
エンジン後方を下げて吊るすと、これとスタータが前方に飛び出るので、スタッドボルトごと
外しておいたのだ。
フィルター交換は、この中に入っているエレメントだけを入れ替えるタイプ。
このフィルターケースもオリジナルのスチール製。(後にアルミに変わったのだ。)
お次は、パイプ取り出し部がナットになっているオリジナルのクラッチマスターシリンダー。
10年前にオーバーホールしたままだったので、再度分解。
今回はシールが改善された後期タイプにコンバージョンするキットを購入。
写真上段のバネとピストン、シールがオリジナル、下段がキットで、単純に入れ替えるだけ。
シリンダー内も状態は綺麗なので、そのまま組んで終了。 
あわせて、スレブシリンダーも分解、中にあるシールを新品と交換。
これは普通に今売っているもので、オリジナルではなかったなぁ。
ちなみに、マスターシリンダーと接続するパイプはステンメッシュタイプを選択、だけど
雰囲気を守るため、熱収縮チューブでカモフラージュ。
今日最後の作業はワイパーアッセンブリー。
まずモーターはオリジナルのDR2。中身はほぼ新品を使ってリビルト済み、拭き取り角度は
130度で、ワイパーブレードが枠外に飛び出す仕様(笑)
取り付けは3本の小さなスタッドボルトにゴムブッシュを挟んで、室内側からナット留め。
ワイパーホイールボックスも当時もので、取り付けナットが6角のタイプ(のちのは8角)
これが、今日のまでのエンジンルーム。
シンプルながら、いろいろと賑やかになってきたぞ。
次はエンジンをかけるようにするため、ワイヤーハーネス、燃料系、点火系を優先的に
組んでいこう。
 

      


作成者:マロンパパ