2011年 8月
ミニのエンジンは、ミッションと上下につながる2階建て。 エンジンをバラスには、2つに切り離さなければならない。 それらを留めているボルト&ナットを外し、いざ分裂! しかし、シリンダーブロックは、まだまだ人力では持ち上がらない重量物。 再び、エンジンクレーンでシリンダーブロックを持ち上げて、やっと切り離し完了! |
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シリンダーブロックの臓物を取り出すため、上下さかさまに作業台の上に置くと、 クランクシャフトが丸見え! 4本のコンロットを留めているボルト、クランクシャフトを固定しているベアリング ホルダー(?)を外せば、ピストンやクランクシャフトなどを外す事が出来る! |
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こちらは、1階部分のミッション。 ギアチェンジを含め、スムースに動いているが、ケース内の内壁にはべっとりと スラッジが付いている。 洗浄が必要だろう。 |
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カムシャフトを外そう! ミニのエンジンはOHV、すなわちカムはクランクシャフトの近く、シリンダーの後ろに 位置していていて、チェーンで駆動される。 写真の左下の小さいギアがクランクシャフト、右の大きい方がカムだ。 クランクが2回転する間にカムが1回転する仕組みだ。 |
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両方のギアとチェーンを外し、引っこ抜いたカムシャフト。 ベアリング部を含め、状態は悪くない。 |
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取り外したクランクシャフト。 シリンダー内の爆発を受けるクランクシャフトとはいえ、結構な重さだ。 ベアリングの状態もまずまず。このまま組み直せそうだ。 |
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取り外したピストン&コンロッド。 4本のTOP側のピストンリングとスカート側に1本と、とっても豪華なピストン。 850ccというひ弱なエンジンでは、結構なパワーロスになりそうだ… コンロッドエンドのベアリングも、問題ない程度。 |
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ドンガラになったシリンダーブロック。 今回ここまでバラしたのは、ベアリングなどもダメージを確認することもあるが、 シリンダー内の水路に発生していた大量のさびを水道水で洗い流すため。 じゃぶじゃぶ水を流し、乾燥させて完成! |
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ちなみに、これがサビの塊が溜まったウォータポンプ。 10年かけて冷却水が 蒸発しながら作られたゲル状のサビ… 恐ろしや… |
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という事で、今日はここまで。 次回は、いよいよ組み立か? それともミッションの清掃??? |
作成者:マロンパパ