2011年 8月


 

8月12日(金)

ミニのエンジンは、ミッションと上下につながる2階建て。
エンジンをバラスには、2つに切り離さなければならない。
それらを留めているボルト&ナットを外し、いざ分裂!
しかし、シリンダーブロックは、まだまだ人力では持ち上がらない重量物。
再び、エンジンクレーンでシリンダーブロックを持ち上げて、やっと切り離し完了!
シリンダーブロックの臓物を取り出すため、上下さかさまに作業台の上に置くと、
クランクシャフトが丸見え!
4本のコンロットを留めているボルト、クランクシャフトを固定しているベアリング
ホルダー(?)を外せば、ピストンやクランクシャフトなどを外す事が出来る!
こちらは、1階部分のミッション。
ギアチェンジを含め、スムースに動いているが、ケース内の内壁にはべっとりと
スラッジが付いている。
洗浄が必要だろう。
カムシャフトを外そう!
ミニのエンジンはOHV、すなわちカムはクランクシャフトの近く、シリンダーの後ろに
位置していていて、チェーンで駆動される。
写真の左下の小さいギアがクランクシャフト、右の大きい方がカムだ。
クランクが2回転する間にカムが1回転する仕組みだ。
両方のギアとチェーンを外し、引っこ抜いたカムシャフト。
ベアリング部を含め、状態は悪くない。
取り外したクランクシャフト。
シリンダー内の爆発を受けるクランクシャフトとはいえ、結構な重さだ。
ベアリングの状態もまずまず。このまま組み直せそうだ。
取り外したピストン&コンロッド
4本のTOP側のピストンリングとスカート側に1本と、とっても豪華なピストン。
850ccというひ弱なエンジンでは、結構なパワーロスになりそうだ…
コンロッドエンドのベアリングも、問題ない程度。

ドンガラになったシリンダーブロック。
今回ここまでバラしたのは、ベアリングなどもダメージを確認することもあるが、
シリンダー内の水路に発生していた大量のさびを水道水で洗い流すため。
じゃぶじゃぶ水を流し、乾燥させて完成!
ちなみに、これがサビの塊が溜まったウォータポンプ。 10年かけて冷却水が
蒸発しながら作られたゲル状のサビ… 恐ろしや…

 
という事で、今日はここまで。 
次回は、いよいよ組み立か? それともミッションの清掃???
 

      


作成者:マロンパパ