2003年 3月



3月30日(土)

 公私共に忙しく、ミニをかまってやる時間が取れないまま時間が過ぎていく。気が付けば、前回の作業から2ヶ月近くたってしまった。
でも今日は朝からとってもいい天気。「さて、本腰を入れてやるか!」という事で、フロントの足回りをレストアすることにする。

 まずは、現在付いている錆だらけのドラムブレーキを外さなくてはならない。
特に錆で固着してるであろう、上下のサスペンションアームとスイベルハブの接続部、ボールジョイントが外れてくれるかどうかが心配だ。
専用のボールジョイント外しを持っていないので、汎用のものを準備して分解開始。
まず、へインズのマニュアルにあるように、ボールジョイントの付いているアーム側をハンマーでたたいてみる。
すると、いとも簡単にジョイントが外れてしまった。よく見ると、取り付けナットには外した後がある。
そういえば、ボディレストアをお願いしていたイギリスのショップにフロント周りのレストアも頼んでいたから、ボディーと平行してフロントも分解されていたのだろう。
何はともあれ、難関があっさり片付いたので、ドライブシャフトごと、ドラムASSYをボディから引き抜き、サスペンションの分解に移る。

 サスペンションは上下アームを含め錆だらけ...


まずはアッパーアームの取り外し。狭いスペースながら、ナットを外すための工具が入るスペースが空いている(当たり前だが)ので、難なく取り外し完了。
 次はラバーコーンスプリング。トランペットは溶接跡があり錆だらけなので、これもオリジナルのスチール製だ。
良く見ると、アーム類にも「MOWOG」の文字が。ということは、フロンと回りはオリジナルのままということだ。
(ただし、ブレーキはツインリーディングだったので、ノンオリジナル)。チョット感動したが、現実は厳しい。
まず、トランペットがラバーコーンと錆びで固着していて外れない。つなぎ目に貫通ドライバを当てて、ハンマーで少しづつ隙間を作る。その隙間にCRC556を吹く。
これを繰る返すこと数回、やっと外れた。
 お次はロアアーム。実はこれが今日一番の難関だった。ロアアームは変な格好のシャフトで固定。そのシャフトは後ろ側のナット一個で固定されているはず。
でもフロント側が錆でサブフレームに固着していて外れない。固着した部分の隙間にCRC を吹き、シャフトの前後からハンマーでショックを与える。
悪戦苦闘すること数時間、やっと外れた。しかし、すでに夕暮れ。右側のバラシだけだが、今日の作業はこれにて終了。
 


      


作成者:マロンパパ