2002年 8月


 

8月2日(金)

 船会社より連絡があった。ついにミニが日本へ上陸したのだ。
今日の連絡は、引取り日の確認と、鍵がかかっていなかった事への確認。要は、鍵がかからない状態だから、中身が無くなっていても知らないよ、ってことらしい。
確かに、室内にある程度の部品を入れているから、部品の盗難には注意が必要だが、鍵どころか、窓だって無いんだから、仕方が無い。
それに、上陸後の保管場所は屋根しかないテント。雨風で中の荷物が痛んでしまう恐れもある。こんな厄介な”荷物”は早く引き取ってほしいのだろう。
なんとか仕事の都合をつけて、はなるべく早い、8月6日に引取り日を決定。
  
 

8月6日(火)

 今日は有給休暇をもらい、ミニの通関手続きと引き取りをかねて、保管場所である東京の大井埠頭まで、ZXで行く。
 通関事務所前で、イギリスでお世話になったU氏と落ち合う。実は、U氏がたまたま日本に帰国していたので、通関手続きと家への搬送をお願いしてあったのだ。
すべてを彼に任せて家で待つのも可能だが、自らトラの通関をしたかったのと、所有者本人が手続きをしたほうが、代理人で手続きするほうが楽だから、
あえて大井まで足を運ぶことにしたのだ。
 まずは通関事務所にて、通関の手続きを行う。なんだかいろんな書類に、言われるがままに必要事項を記入。
隣では個人で家具を輸入した人が、係員とマンツーマンで書類を記入している。
最近は海外通販や個人輸入利用者が増えているそうで、この人のような個人輸入初心者(人のことは言えないが)に対しても、係りの人は親切に対応している。
 そうこうしているうちに、無事ミニの通関が終わった。発行された書類を持って船会社の倉庫へミニを引き取りに行く。いよいよミニとご対面だ。
早速、車が保管してあるテントへ。そこには上陸したてのピカピカのベンツ、BMW、ロールスロイスなどがいっぱい並んでいる。
その一番はじに、作りかけのおもちゃのような物体がぽつんとたたずんでいる。もちろんそれが日本に上陸した、わがトラちゃんだ。

約2ヶ月ぶりの再会である。ざっと見たところ、盗難や事故にあった様子は無い。
 早速、引渡しの手続きをし、運搬の準備を開始。もちろん自走なんか出来ないから、ローダーに載せるのもウインチで引っ張りあげなければならない。
といっても、ボディとエンジンだけの500キロ程度の車である。あっという間に積載完了。
別送した残りの荷物を、フォークリフトでパレットごと載せてもらい、自宅へ向けて出発!

 まだ夕方のラッシュまでは時間があり、渋滞もなくあっという間に家へ到着。まずは荷物を部屋へ運び入れる。
もちろん、うちにはパレットを下ろすフォークリフトなんかないから、ローダー上でパレットをばらし、中に入れた小箱をせっせと家の中へ。
ご覧の通り、ミニは完全なドンガラ。したがって、外してある部品をはじめ、スペアパーツ、工具類など、別送品はかなりの量だ。
荷物だけで、一部屋がいっぱいになってしまった。
 そしていよいよ車を下ろす。といっても、ローダーの荷台を下げ、ウインチを緩めれば、スルスルと下りていった。あとはみんなで押してガレージへ。
これで、ミニの引越しが完了した。これからどう進めていくか、じっくり考えていかなくては。しかし、暑い。当分は、今後の方針を決めるための机上検討かな?
(すいません。カメラを持参し忘れ、使い捨てカメラを使用したため、画質がめちゃ悪いです。)
 

8月12日(月)

 船便で送った家財道具も無事搬入され、これですべての引越しが終わった。あとは新しい生活に向け、体制を整えていかなくてはならない。
よって、趣味であるミニは、当分後回しとならざるを得ない。と言いながらも、やっぱり気になる。
で、暇を見つけてはミニを見にガレージへ行き、暑さに負けて部屋に戻る、の繰り返し。そうしながらも、徐々に車のコンディションを確認していく。
 ざっと見て気が付いたところは…
 
- アウターサイドシルがピッチ塗装になってしまっている。
- 右リアウイング(フェンダー)がブリスターフェンダーのように膨れてしまっている。これでは木枠が付けられないのでは?
- 両サイドのドアの立て付けが正しくなく、ボディとの隙間が一定ではない。
- 下地処理不十分による、塗装の浮きが数箇所。 などなど。
 
やはりぶっつけ作業じゃ、こんなもんなのだろうか。再レストアするか、このままいくか、じっくり考えなければ。





      


作成者:マロンパパ