Modification
KONI Shock Absorber

サスをFINTECに替えて、程よく車高を落とせたが、その分バネレートはUP、
ノーマルショックでは伸縮の振動を抑えきれず、乗り心地が悪化していた。
それを解決するには... ついにショック交換を決意!
でも、スプリングと違い、C3用に出ているショックはあまり無い。
国産はもちろん、ドイツの名門ビルシュタインですら出ていない。 
結局、C3では定番となるKONIスポーツに決定、KONIにはこだわりを
持っているC.S.ヒグチさんから購入。

でも、またあのサスを分解するのか... 気が重い。
バネ交換で味わった苦労を繰り返して、やっとこさストラットを車両から
取り出し、KONIに移植するパーツ取りのため、ノーマルショックをバラす。
基本的にショック以外は再利用となるので、状態をチェックし、軽く掃除を
しておく。

とはいっても、力のかかるゴムパーツは性能にかかわるので、すでに3年
5万キロ弱走行しているアッパーマウントラバーは新品に交換する事にした。

ストラットは、ステアリングを斬るとショックごと回転する。
よって、アッパーマウント内にベアリングが入っている。
これを古いアッパーから外し、分解清掃後、グリスを充填して新品の
アッパーに組み込む。
ノーマルとKONIの比較。
ケース長はほとんど同じ、でもシャフトがKONIのほうが長い。
コーナー時、内側の車高が高くなる???
と思ったら、ストロークを伸ばして乗り心地を良くするのが、KONI流との事。
確かに、以前比べタイヤの接地感は増しているぞ。

C3用KONIは、前後ともツインチューブ低圧ガスショックだ。
組み付け部品の準備が出来たら、ショックにそれらをノーマルと同じように
組み付けていく。

これは、バンプラバー。フルストロークした時に、いきなり底付きしないように
緩和させるための部品。意外と柔らかい。


ショックのシャフトとケースのシール部にゴミが入らないようにするダスト
ブーツとダンパーシャフトの力を分散させるキャップ(金色の部品)を
差し込み、ほんのちょっと縮めたスプリングをセットして、スプリングを抑える
リングとアッパーマウントをボルトで締め付けてストラットの出来上がり。
そして、また知恵の輪のように苦労して、ストラットを車両に組み込む。
が、ショック下部が微妙に太いため、簡単にナックルに入ってくれない。
グリスや潤滑油をたっぷり塗って、ナックルを持ち上げたり、叩いたり...
格闘すること2時間(!)、やっともとの鞘に納まった。

ブレーキパイプと車輪速センサーケーブルをはめ込み、スタビのリンクを
取り付けて完了。
フロント2本を交換するのに、5時間も費やしてしまった...(汗)

紫のスプリング、黄色いショック、赤いボディ、微妙な色合いだ。
それにしても、三角KONIシールは裏側。せめて表に貼ろうよ、KONIさん!
フロントショックの調整は、エンジンルームのストラット上部のネジ部にある。
そこに白い調整ノブを装着、反時計回りで減衰力が強くなる。
初期値は最弱、赤いペイントを付けて基準ポイントとして、そこから2回転で
最強となる。無段階調整だ。
フロントに加え、リアは簡単。リアタイヤハウス内にあるショックの上下2本の
ボルトを抜くだけ。
上側のボルトは、プラスチックのカバーの中。そのため、カバーを留めている
クリップを外す。
リアショックの比較。
長さはほぼ一緒。太さはKONIの方が一回り太い。

減衰力調整方法は、ショックを底まで押し込み、時計回りに回転させる
事で、硬くなる。フロントと同様、2回転で最強、無段階調整。
初期値も一番柔らかいところだ。
ショックの取り付け。ジャッキアップ等を含めても、左右で小一時間で完了。

三角KONIシールは、もちろん表側に来るようにセット。

黄色が鮮やか!
車についてしまうと、タイヤハウスの隙間からチラッと見えるだけになって
しまうが、効果は抜群!
縁の下のナンとかだ。
 
ということで、 これがショック交換後の姿。といっても、スプリング交換時と変わりは無い。
肝心の効果のほどは...
減衰力が初期値(一番柔らかいポジション)のままでも、十分の効果が出ている。
低速では多少ゴツゴツと来るも、これは新品のせいか。で、スピードが上がるにつれフラットになるのはさすが。
で、一番の効果は大きな入力後の振動の収束がきちんと出来てること。
もともとFINTECのスプリングは硬めで、ノーマルショックでは伸縮の振動が抑えきれない。
だから、振動入力後に2、3回のおつりが来て車体が安定せず、乗り心地が悪かった。(ショックが終わっていたのかもしれないが...)
でもそこはKONI。その振動を綺麗に抑え、乗り味がアップした!

バネを替えてる人は多いが、ショックも一緒に替えた方が走りが楽しくなるはず。やっぱり、バランスは大切だ!





 


作成者:マロンパパ