Modification
H.I.D. lamp

H.I.D.(High Intensity Discharged) とは、従来のバルブのようにフィラメントが無い新しいランプ。簡単に言えば、家庭用の白熱球ランプに対して蛍光灯のような感じ。
このH.I.D. ディスチャージランプとかキセノンランプとか、いろいろと呼び名はあるが、最近発売の新型車には少なくともオプション設定されるほど、一般的なものになってきた。
アフターパーツも、色々なメーカーから発売となり、さらに台湾などから格安な物が出回って来ているので、気軽に(?)改造する人も多くなってきた。
そんな中、イエロータイプのH.I.D.が格安で手に入ったので、我がC3にも装着してみた。
キットにはH7バナー(バルブ)、バラストとその取り付けブラケット、リレー付きハーネス、
説明書、その他小物。H.I.D.化するための部品がすべてそろっている。
バナーはノーマルバルブと同じH7で、イエローコーティングされている。
バラストで23、000ボルトを作って、バナーに放電することにより、発光するのだ。
問題は、標準のH7バナーは取付面から48mm、ハロゲンバルブは42mm。
ヘッドランプにはこのハロゲンバルブにあわせたシェードが付いていて、バナーと干渉
してしまう。そこで、このシェードの加工が必要だ。ただし、現在はハロゲンと同じ長さの
ショートタイプのバナーが発売されているので、それを使う方が簡単だ。
ヘッドランプの加工を行なうため、まずはバンパーを外してヘッドランプを外す。
ヘッドランプ本体はM10ボルト2本を外せば外れる。そして、コネクタを外せばフリーとなる。
シェードは上下端のコの字部分でライトケースにカシメて留まっているだけ。
慎重にカシメ部を広げて取り外す。
シェード先端にバナーとの干渉を避けるように穴を開ける。
飛び出し量は、右写真の通りほんの僅か。
このままだと穴から光が漏れるし、見た目が良くないので、何かいいものが無いかと
ホームセンタを物色、そして見つけたケーキ用クリーム絞りの口金!
これをシェードに被せて、端を折り返し固定、ライトケースにしっかりカシメてシェードは完了。
ハロゲンはフィラメントの点で発光するのに対し、H.I.D.のバナーは面で光るため、
そのままだと配光が乱れる。 そのため、余計なところに行く光をさえぎらなくてはならない。
追加のシェードをつけるのが大変なC3、直接耐熱塗料で塗ってしまう!(手抜きだ...)
バラストはその大きさゆえ、ライトケース内におさめられず、外に取り付けることになる。
その為、バナーと接続するための穴をライトケースに開ける。
バナーから出ているハーネスのグロメットを穴に嵌め、念のためゴム系接着剤でシールする。
これでヘッドライトケースの加工は終了。
バラストはノイズの発生源。念のため、バナーとの配線にシールドチューブを巻く。 そして、水が入らないようにケースの隙間をシールをする。
バラストはちょうどライトケース下にスペースがあった!
電波ノイズを防ぐため、念のためバラストのケースをしっかりグラウンドにアースさせる。
雨水が直接かからないように、カバーをつけて、バラスト設置完了。
これが配線図の概略。リレーを介さずに、直接H7バルブコネクターをバラストに接続しても
作動するが、バラストに何かあった場合に車両側にダメージが行かないように、今回は
キットの配線をそのまま使用する。
ハーネスに付いているリレーとヒューズは防水では無い為、取り付ける場所に悩んだが、
結局バッテリーの上に載せておいた。ここはカバーされるから、水がかかることは無いだろう。
電源は、バッテリーからではなく、ヒューズボックス内の電源取り出しポイントから取る。 
配線図どおり、ハーネスをつなげたところで、仮組みして作動確認とバナーに塗った塗料の
焼入れをする。バナーの温度が上がると煙が出て来るので、煙が消えるまで(10分くらい)
点灯したままにして、同時に各部の点検をする。
すべてを元に戻して完成!
見た目はシェードが光っているだけで、ほとんど変わりなし。
点灯直後は黄色というよりは黄緑に光り、その後黄色に落ち着く。バラストを含め、破格値のキットゆえ、仕方が無いところか。
光量は、黄色にもかかわらず、ハロゲンとの比ではないくらい明るい(当り前だが)。
配光は多少上にも漏れているが、耐熱ペイントのおかげで、対向車に迷惑をかけるほどではない(だろう)。
あとは、どれくらい寿命があるかが気になるところ。(WEBでは、安物はすぐに壊れる、と言った書き込みが多い) 
まぁ、安いから導入できたので、文句は言えないのだが、人柱として今後もレポートしていこう。
  




 


作成者:マロンパパ