Smart Garden


Modification

Brabus Folding Roof


 スマートKのROOFは、プラスチック、その上に保護のシートが張ってある。
このシート、時間と共に剥がれてしまう、スマートKの持病として有名。
うちのも少しずつ剥がれができてきた。
ということで、どうせならかわったROOFに交換しよう!

スマートKの屋根はFRP(のような樹脂)で、表面に保護シートが貼ってある。
経年劣化で、このシートがパリパリと剥がれてしまう。早い仔は、3年もたないらしい。
すべて綺麗にはがれればすっきりするが、悪いことに部分的に剥がれたり剥がれなかったり。
こうなった場合、新品や別の屋根に交換するか、諦めるかしかない。
うちの屋根もこの通り、剥がれてきてしまった。 さて、どうしよう...
ノーマルルーフにしたところでまたいつかは剥がれるし、ガラスルーフは重いし暑そうだし、
みんなやってるし...
そんなとき、キャンバストップの屋根を発見! これは、過去にあのブラバスからオプション
で発売されたもの。 人と違うことが好きな性分、中古だけど状態は良いので、こいつを
移植することにした。
ネットでいろいろと調べると、スマートの屋根はボディ強度に影響なく、ただシーリングで
接着されてるだけ。フロントガラスと同じイメージだ。
ということは、屋根とボディの間のシーリングを切れば、屋根が外れるはず。
ということで、早速屋根剥がしに挑戦! がしかし、このシーリング、硬いの何の。
フロントガラス用シール切り工具じゃ全く歯が立たない。
結局、室内側から付き当て式のカッターを力ずくでシーリングに押し込み、地道に切って
行くしかなかった。
左右と後端は、室内側から何とかカッターで切れ、フリーになったが、前端はシーリングと
ボディまで10cm位あるため、カッターが届かない。
仕方がないので、後端を持ちあげ隙間を作りカッタを差し込んで切って行こうとした。
が、メリメリ〜とあっけなく屋根が割れた!シーリングの弾性が屋根の硬さに勝ったのだ。
よくよく、シーリングを見ると...こりゃ硬質ゴムのようだ。どおりで手こずるわけだ。
まぁ、この屋根はどうせ表面がはがれていて、再使用するつもりもならないから、割れても
いいんだけどでね。(割れた瞬間は、ちょっとあせりましたが…)
これで屋根が綺麗さっぱり無くなった。
いっそこのまま巻き取り式の幌を付けて、フィアット500かシトロエン2CVのようにするか。
(素直にカブリオレを買え!と突っ込みが入りそう…)
新しい屋根を付けるため、ゴムのようなシーリングをきれいにはがしておく。
今回付ける屋根を室内側から見上げたイメージ。
右が前方で、ここにモーターとコントロールボックスがついている。
前側の固定は、モーターが付いているブラケットをボディにネジ止め。
後方は、左端にあるアルミプレートを外して、屋根をはさんでネジ止め固定される。
今度の屋根は、前に1か所、後ろに3か所、ボディにボルトで固定するようになっている。
ということは、屋根の接着をすべてシーリングに持たせるわけではなく、シーリングの
主目的は雨などからの防水とすることができる。
ということで、シリコーン系のシーリングをたっぷりと塗って、こいつが乾く前に、屋根を
慎重に載せ、位置を微調整、そして室内側の固定まで、一気に作業する。
これがキャンバスを開閉するモーターと制御をするコントロールユニット。
配線は、電源系が、バッテリー+、ACC、グラウンド、そしてリモコンKey連動(ドアロックで
自動クローズ)の4本。これに、開閉スイッチ用の3本。
リモコン連動は閉め忘れ防止、盗難防止などの理由で用意されているが、暑い時の
短期間の駐車時に開けたままにしておくことを考え、結線しないでおく。
車との結線は、グラウンドはモーター近くのボディに接続し、残りバッテリー+とACCの
ケーブルは、リモコン受光部の配線が出てきている、助手席側Aピラー上部のサービス
ホールから挿入し、Aピラー内を通してヒューズボックス上の穴から出す。
リモコン連動は繋がないので、バッテリー+はそのままバッテリーへ、ACCはシガライター
へ繋いで完了。
結線が終わったら、トリムを取り付ける。
屋根前方のトリムは、モータの出っ張りとスイッチのため、専用品となる。
リモコン受光部用の穴がなかったので、ドリル+リーマーで適当な位置に開ける。
両サイドの天井部分も開口部に合わせた専用プレートを使用、他のものはノーマル流用だ。
外から見た図。開口部前方に、風の巻き込みを軽減するスポイラーがついているが、
100km/h位から、結構な風切り音が発生する。なんとかせねば。
風の巻き込みは、サイドウインドウを閉めていれば、それほど多くはない。
キャンバスは3段に折れて収納される。 (この写真、ダンゴ虫みたいだ...)
スイッチは、短く押すとAutoとなり、2/3開いた所で一時停止、もう一度短く押して全開となる。
任意のところで止める場合は、Autoで開いている時に、もう一度短くスイッチを押す、
または、スイッチを押しっぱなしにして、止めたいところでスイッチを離すと止まる。
閉める時も同様、ただしAutoでは一時停止せずに全閉まで一気に閉まる。
開口部はかなり広く、運転席の頭上は何もないので、かなり気持ちが良い!
リモコン連動にすれば、ドアロックで勝手にルーフが閉まる(盗難防止のため)とのことだが、
夏の暑い時などに少し開けておきたい時もあると思ったので、この機能はキャンセルとした。
テストしていないが、挟み込み防止機能が付いているとのこと。
この通り、もともと小さい屋根のほとんどがキャンバスになっている。
外側にキャンバスが折りたたまれるため、高速での開閉は機構に負担がかかるので、
やらないように、と書いてある。
実際、前オーナーは内部のギアを壊したらしい。もともと、プラスチック製だったのだが、
真鍮で作り直したとのことで、強度が増しているはずだ。
嵐のような風雨の中の走行でも、室内に水が入ってくる形跡はない。
無事、シーリングができたようだ。
これで、ルーフの剥がれから解放されたし、お日様も手に入れることができた。
しかし、まだ今は花粉症の季節、使うのはもう少し後か?

その2 (修理編)

     


作成者:マロンパパ