ミニ・エステート系変更点/時期
BMCオリジナルパーツリストで見つけた、エステート系の主なランニングチェンジ/マイナーチェンジを紹介。
エンジンを除くほとんどの部品が、ボディナンバーで管理されています。シャシーナンバーがサルーンを含む全Miniの通し番号であるのに対し、このボディナンバーはWoody、VANそしてピックアップが101、オールスチールのエステートが5860から始まる、ロングホイールベース車のみの通し番号です。 この数字の前にA(オースチン工場)かM(モーリス工場)という頭文字がついている場合があります。しかし、必ずしもこの表示とブランドが同じとは限りません。
この番号はエンジンルーム内の3箇所にあります。
1.メーター裏の穴の向かって左
2.クロスメンバー上面
3.フロントパネル上部、中央よりやや(向かって)左
この3箇所に番号が無い場合、本来3番のところにあったものがレストアや修理でフロントパネルごと交換されてしまったのでしょう。
大きな変更時期として、ボディNo.12755があげられますが、部品の生産/在庫上、その他のポイントでも数多くのランニングチェンジが行われました。目に見えてわかる変更点を中心にまとめてみました。(エンジン、シャシ関係はさらに複雑なので省略)
ボディNo. シャシNo. 変更時期 変更内容 101 12101 1960年5月 ロングホイールベース車生産開始 5860 85867 1961年4月 オールスチールエステート生産開始 9096 116921 1961年5月 わがトラちゃん誕生! 10455 フロントシートフレーム形状変更 12588 1961年8月 モーリスのグリルが白からクロームへ クーリングファンが4枚から16枚へ変更(高温地仕様は6枚) 12719 1961年8月 ヘッドライニング(天井)とサンバイザーがグレーからクリーム色に変更 12755 1961年8月 床下タンクに伴う変更(バッテリー位置、トリムなど) 12758 1961年8月 モーリスのドアキックプレートがオースチンと同じアルミへ変更 13401 ワイパーモーターがDR2からDR3へ 22028 1962年1月 オースチンセブンがオースチンミニヘ オイルフィラーキャップがプラスティックへ 29352 1962年9月 「スーパー」グレート追加に伴い、オーバーライダーとサイドバーが標準に(それ以前はオーバー
ライダーのみがオプション)、メータが3連タイプに変更36589 1963年3月 新型フレッシュエアヒータ採用 40076 1963年5月 プラスチックウインドウキャッチとウインドウサポートのロック穴数減少 55696 ワイパー拭き角が130度から120度へ 60110 フルホイールキャップの穴が四角から半円に 75750 1964年9月 フロアにあったスタータースイッチがイグニッションキーへ(バン/ピックアップは168673から) 79001 2点止めサンバイザーとグレーのルームミラー(後に吸盤追加) 108283 シート脇クロスメンバーのアルミカバーがカーペットへ変更(カーペット色により、若干ずれあり) 111122 段つき屋根 111479 1966年1月 ヨーロッパ球のヘッドライトからシールドビームへ(UKマーケット向け車両) 112201 1966年1月 ドアハンドルが太くなり、安全ボスが追加(オールスチールは112120から) 123800 荷室のカーペットが3分割から1枚物へ
注) 変更時期はヘインズのマニュアルやイギリスの雑誌からの情報を元にしましたので、正確ではないかも。参考程度とご理解ください。
もし、あなたのエステートのボディナンバーと製造日が確認されているならば、それをもとに精度を高めていくことができます。 よろしければ教えていただけませんか?
作成者:マロンパパ