我が家のモーリスミニトラベラー



我が家のMk.1トラベラーのあれこれを紹介します。

・ 出会い

詳しくはダイアリーを見ていただければと思いますが、妻用に先輩から引き継いだシトロエンBXの調子が悪くなり、衝動的にミニ、それも変わったところのカントリーマンを探すことに。いざ、探し始めてもなかなかいいのが見つからない。あきらめムードの中、スクラップ同然の1961年式トラベラーを発見。希少価値という欲により(お店の人の口車にまんまと乗せられた?)、勢いで購入してしまいました。  以前から英国旧車全般が好きだったのですが、取り立ててミニに強い思い入れはありませんでした。しかし、当初は、妻用の車にカントリーマンなら丁度いいセカンドカーになり、自分用に古いロータスやトライアンフあたりを手に入れるんだ、と夢見ていました。 しかし、これほど手をかけたミニが、妻用の車としてではなく、我が家の(未来の)ファーストカーになったのは言うまでもありません(笑)。

購入先から運ばれてきてうちの車庫に収まったトラベラー

・ BOA562Aの紹介

 BOA562Aとは、このトラベラーのナンバープレート番号です。イギリスのナンバーは年式がわかるようになっているのですが、この番号は63年式です。おそらく、歴代オーナーの誰かが元々あった番号をキープしたので、この代わりの番号がついているのでしょう。(63年以前の古い番号はコレクターアイテムとして、高額で取引されています。) ちゃんと公道を走れるようになったら、61年式の番号へ変えられるのですが、この子は少なくとも何年かはこの番号で生きてきたので、このままのほうがいいのか、悩んでいます。 まぁ、まずは公道デビューが先ですね。
 シャシーナンバーを元に、BMIHT(British Motor Industry Heritage Trust)というBMC/BLMC系の旧車を管理する団体で、わがトラちゃんの過去を調べてもらいました。
Car/Chassis Number M-AW4/116921   
Engine Number 8AM-U-H/163332
Body Number 9096
Specification RHD, Home Market, De-Luxe
Colour, Exterior Old English White
Colour, Trim Blue-Grey
Date Built(生産日) 1961年5月12日
Date despatched(出荷日) 1961年5月16日
Destination(Dealer) Stewart & Ardern Limited, London
Details of equipment Heater

購入したときの車両状況と今後の課題

・ ボディ

見たところダメージがひどい。主に錆。40年もの年月が感じられます。ドアは4枚とも腐って使い物にならないので、程度のいい中古品に交換。フロント周りおよび全フロアは錆であちこちに穴があいているので、新品パネルへ交換。左側ドアとリアホイールアーチ間に事故の跡(購入時はパテで修理してあったので気づかず)。それに、各部にMk.2の部品が使用されていた。昔のオーナーはMk.2のほうが好きだったのか? もちろんすべてMk.1へ戻します。(買った時はMk.1とMk.2の違いなんて知りませんでした。無謀ですね。) 木枠はほとんど腐っていたので、これは新品へ。 実際使えそうなところは骨格と屋根でしょか。 ボディーカラーはOEWですが、内装色が同じで、同年式時期にしかないクリッパーブルーにすることにしました。


・ 内装

 なぜかオリジナルではないチェックの青系でまとめられていました。トリム、天井、ジュータンそしてシートカバーをリプロダクション品に変えなければなりません。 さらに、Mk.1後期のヒータ、3連メータなどが装着されていましたので、これも交換。


・ エンジン/ミッション

 前オーナにてBMC/BLMCでリビルトしたエンジンに交換済み。(したがってノンオリジナル) しかし、現状はとてもエンジンをかけられる状態ではないため、ちゃんと動くかどうか不明。よって、思い切ってエンジンの再リビルトを決意。(高年式エンジンへの交換も考えましたが、やはりオリジナルのパワーとマジックワンダーと呼ばれる直結のシフトレバーを体験したいので、リビルトにしました。) 燃料系は念のためパイプ、ポンプとも新品へ交換。この年式の特徴である室内置きサイドタンクは内部にガソリンが残っていたため、あまり錆もなく無事。


・ ブレーキ/サスペンション

 ブレーキは安全のためパイプを含め新品へ交換(マスターシリンダーは自分でリビルト)。しかし、うちの年式ではL&Tのはずのフロントブレーキがツインリーディングになっている。なぜ? オリジナルに戻したいが部品があるかどうか? サスペンションも新品部品を中心にリフレッシュ。リアサブフレームは新品へ、フロントは入手困難(リビルト品はあるが)のため再利用できるかチェックした上で決めることに。


・ その他

 しかし、オリジナル品の程度が悪い。ミニショウやオートジャンブル(車専門のフリーマーケット)で部品をそろえなくては。



BMIHTのあるゲイドンモーターミュージアムに偶然あった61年5月製
クリッパーブルーのトラベラー。 私の当面の目標となる車です。


車はたとえクラッシックカーでも、走ってなんぼ。目標は普段の足として乗れるオリジナルに忠実なトラベラー。果たしてそんな車に仕上がるのだろうか?    

  



作成者:マロンパパ