スマートのエンジンは、リアタイヤの上、そうスポーツカーのようなミッドシップ。 でも、もともとはシティーコミューターとして生まれたスマート。 当然、スポーティとか心躍るエキゾーストノートとかいう言葉は、まったく考慮されていない。 後ろ姿は、非常にすっきりシンプル。 |
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バンパーを外すと、最中のようなマフラーがエンジン後方に鎮座している。 スペースがないスマート、ターボを通った排気ガスが右からマフラーに入り、この最中に 内蔵されている触媒を通って、左下の排気口から排出される。 スペース効率を考えた上でのレイアウトだが、触媒にマフラーが内蔵されたことにより、 社外のスポーツマフラーが少なく、なおかつ高価だ。 |
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こんなスマートをスポーツカーに変身させているチューナーがいる。 メルセデスの有名チューナー、ブラバスだ。 限定だが、カタログモデルとして正規ディーラでも扱われるコンプリートカーは、やはり スマートチューニングのお手本になるだろう。 そのブラバスには、スポーティーなセンター2本出しマフラーがおごられている。 文句なしに、かっこいい! |
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そんなマフラーの中古を、格安で入手! しかしこのマフラー、700ccにサイズアップしたスマートブラバスに付いていたやつで、 うちの600ccのエンジンには合わないらしい。 せっかく入手したマフラー、何とか取り付けられないか? どこがどう違うのか、確認だ。 |
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ノーマルと比べてみると、エンジンにつながるフランジが、角度、太さ、取り付けボルトの ピッチなど、微妙に異なっている。確かにこれだと取り付けることはできない。 が、本体のブラケットはそのままノーマルと同じ固定場所を使えそうなので、このフランジ さえ合えば、取り付けられるということだ。 |
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力がかかるこのフランジ部分、さすがに自分では溶接できない(設備もないし...)ので、 近所の外車屋さんへお願いすることに。 マフラーを仮止めし、位置を確認しフランジを切断、そしてノーマルのフランジを仮溶接、 マフラーを外して本溶接しておしまい。(と言っても、実際に見てたわけではないが) 朝あずけて夕方には完成。 |
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マフラー本体はステンレスだが、ブラケットはただのスチールなので、サビが発生。 さび止めを塗って、シルバーの耐熱塗料を塗っておこう。 |
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とりあえず、取りくけたところ。 ブラバスといえど、基本は同じ車なので、干渉もなくぴったり付いた! このマフラー、せっかくのステンレスだけど、出口以外はバンパー裏に隠れてしまう。 なので、ポリッシュ仕上げまではしていないが、一通り磨いておいた。 |
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ここまでは、あまり苦労せずにきたが、ここからが手間のかかるところ。 というのも、マフラー出口がロアーパネルと干渉するのだ。 ブラバスは、ここに専用のパネルを取り付けるのだが(上の赤いブラバス参照)、 それでは、ブラバスのマネになってしまうので、面白くない。 ノーマルに穴をあけて、よりスポーティな外観にしよう! |
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テールパイプの形に合わせて、外側のプラスチック、内側の遮熱板を切りぬく。 しかし、プラスチックは無塗装のナシ地、手作業による切り抜きでは、切り口の質感が 異なってしまい、美しくない。 そこで... |
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アルミ板を15mm幅のシェラウドとしてカットし、プラスチックの切り口を覆うようにカバー。 こいつも金ノコで大まかにカットし、やすりで仕上げる手作業。なるべく波打ったり、傷が つかないように、慎重に仕上げる。ある意味、ここが一番緊張した作業。 完成後、あえてリベットで固定して、レーシーな仕上がりになった! |
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これが完成した後ろ姿。 今までのっぺりしていたリアパネルに、きらりと光るテールパイプとサラウンドがレーシー! 肝心のサウンドは、低音が増した乾いた音へ、でも決してうるさ過ぎないのがGOOD! そして、3,000rpmを超えたあたりから、ぐっとトルクが増して、力強く加速していく。 さすがはブラバス、ついアクセルを踏みたくなる! |
作成者:マロンパパ