Smart Garden


Modification

Steering Wheel


 スマートのミッションはMTベースのセミオートマ。
トルコンがない代わりに、MT同様ダイレクト感が気持ちいい。
しかし、オートモードの変速は非常にゆっくりで、望まない時に勝手にシフトが変わる。
だから、スポーツ走行ではマニュアルでの操作が不可欠だ。
もちろん、シフトノブでもマニュアル操作可能だが、やはりパドルでの操作が楽しい。
ということで、パドル付きステアリングに交換だ。

2003年8月以前のスマートは、オプションの革巻き&パドルシフト付きステアリングが
付けられない。
しかし、過去にベンツの有名チューナーBRABUSから、パドルシフト付きスポーツ
ステアリングキットがリリースされていた。
その新品のデッドストックを海外のネットオークションで発見! 
無事落札、はるばる日本までおいでいただいた。
部品構成はステアリング本体(エアバッグ付き)、コントロールユニット、
延長ケーブル、そして簡単な取説。
非常にシンプルな構成だ。
ステアリングは丸ごと交換、コントロールユニットはシフトレバー近くに設置、
延長ケーブルは、ステアリングとコントロールユニットを接続ために使用する。
まずは、シフトレバー部の分解。
シフトレバーグリップを上に引き抜き、ハンドブレーキレバーの真下の丸いカバーを
外し、その中のトルクスネジを外せば、コンソールが外れる。
特殊なサイズのトルクス4本を外すと、シフトレバーASSYが外れる。
その中のコネクタを外し、コントロールユニットを割り込ませるように接続。
同時に延長ケーブルも接続して、カーペットの下を通してメーター裏へ。
ステアリングは、真下の穴にあるトルクスを緩めると、スッと抜ける。
普通はステアリングシャフトの先端の巨大ナットを緩め、四苦八苦しながら取るのに、
これは簡単!
車両側とステアリングは、4ピンの赤いコネクタが繋がっているだけ。
これを外せば、ステアリングは完全に外れる。
エアバッグの誤発(!)を避けるため、バッテリーを外してから10分後に作業しよう!
ステアリングを外したところ。
下の赤いコネクタが、ステアリングに付いているスパイラルユニット(3回転する
ステアリングの電源線を巻き取りながら接続するところ)に刺さる。
エアバッグ2本とホーン2本の計4本。
コラムの下側の4本のトルクスを外すと、メーター部ごと、コラムの上部が外れる。
良く切れるメーターランプや消耗品の(?)ライトスイッチの交換は、この状態で。
ホーンの配線をいったん切って、パドルコントロールユニットに接続。
というのも、パドルのUP/DOWNの指示は、このホーンの配線を活用するのだ。
簡単に言うと、UP/DOWN/ホーンのそれぞれのスイッチに抵抗が付いていて、
流れる電圧を変えて、コントロールユニットが何の指示か判断する。
これで結線は終了。
コラムを戻し、ステアイングを取り付けて完成。
パッと見はノーマルと変わらない2本スポークだが、奥にちょこっと見えるパドルと
手の形に合う造形された太めの革巻きグリップが、スポーティ!
ステアリングは、ノーマルと同じ径ながら全周にわたり太くなっており、3時と9時部分は
前後方向にさらに太くなっている。
これがちょうど握り具合のいい太さ!
このステアリングの太さ、力が入りやすくなったおかげで、パワステが付いたように
軽くステアリングが回るようになった。ママさんは、これが何より嬉しいと。
パドルは、右がUP、左がDOWN、ステアリングと一緒に回転する。
これが良いかどうかは...
今までC3の車体に固定されたパドルに対応するため、送りハンドルを使っているので、
握る位置を特に決めていない。なので、スマートではパドルがどこか時々見失ってしまう。
まぁ、慣れの問題ですが。 いずれにしても、操る楽しさが倍増!
BRABUSの文字は、グリップの下部に型押しで控えめに記されているだけ。
もうちょっと主張があっても…
でもこれが、高級ブランドの証!
おまけ
このステアリングを手に入れる前、BRABUSではないパドル付きの2スポーク革巻き
ステアリングを入手していた。パドル形状や構造は同じ、BRABUSはシルバー塗装。
ノーマルと並べて3つを比較。すべて、径は一緒。太さはノーマルと革巻きはほぼ一緒。
BRABUSのみ極太!




     


作成者:マロンパパ