Smart Garden


Modification

Height Adjustable Suspension System


 我が家にいるスマートは誕生後、既に6年、3万キロ。
小さくともドイツ車、腐ってもメルセデス。硬めでシャッキっとした脚のはず。
しかし、コツコツと硬さはあるもの、いまいち粘りが弱い。
さらに、加速時、減速時のピッチングも大きい。
ということで、サスペンションをリフレッシュしよう!

サスペンションをリフレッシュ!と言っても、何にしようか悩みどころ。
というのも、ノーマルのサスペンションはあの名門ビルシュタイン
これを捨てて別の銘柄のサスペンションにするなんて、そんな勇気はない…
でも、国内で手に入るビルシュタインは、BSSキットという車高調整式の高級品
なんと19万円!
とてもじゃないが、脚車にこんな高級品はおごれない。
う〜ん、どうしたものか。
いろいろと悩んでいるうち、おなじみebay-ukで、見つけてしまいました!
それは、ビルシュタインのPSSキット。これも車高調整式のサスペンションキットだ。
価格は…、今のレートなら… えっ!本当? こんな値段で???
偽物か?と思ってビルシュタインのドイツのHPを覗くと、ありましたスマート用PSSキット。
あれ?日本で売っているBSSキットっていうのが本国のHPには無いぞ。
日本向けに特別に作っているのか、阿部商会さん
ま、いいや。この値段でシャコチョーのビルシュタインキットが買えるんだから。
んで、ポチっと。
ハイ、届きました、UKから。
こんな箱に入ってきました。
早速フロントから交換。
まずはフロントパネル、ヘッドライトを外して、ストラットの頭のナットを外す。
が、これがサビでかた〜く固着している!
いくらナットを回してもショックアブソーバーのシャフトが空回りするだけ。
で、シャフトの頭にトルクスレンチを掛け、ナットをメガネレンチで回そうとするが…
半端じゃないくらいに固着している。CRC556をかけてもびくともしない。
力任せにまわしたら... 折れました、トルクスのビッドが! 信じられない…
その後、数時間の格闘の末、やっと外れた。フ〜ッ。
今度は下側の取り外し。
ここで、ドイツ製らしい合理的な作りに関心。
なんとショックの下側にネジ穴が切ってあり(赤マル)、フロントハブのシャフトがここに固定!
そして、その上に2このトルクスでナックルに固定(青マル)。
ハブシャフトを外すため、、ハブキャップをマイナスドライバーでコジッてはずし、
中のトルクスを緩める。
前の写真の青マルのトルクスを外せばストラットが外れるはず。
ストラットは無事ナックルから切り離れた。
がしかし、伸びきったストラットがアームの間に挟まって抜けない。
しょうがないので、スプリングコンプレッサーを使ってショックを縮めて、
ロアアームを押し下げ、やっと抜くことができた。

ストラットが外れれば、あとはバラしてショックとスプリングを組み替えるだけ。
ノーマルとPSSキットの比較。
ショックはシャフト部が35mm短くなっていて、車高が落ちてもきちんとストロークが確保される。
また、筒部はノーマルより太く、スプリングは全長が短くなっていている。
車高調整は、10〜30mmダウン。
キットなので、それぞれのバランスは良いはずだ。
新しいスプリングとショックにアッパーマウント、カバー、バンプストッパーを組みつけ、
車両に取り付ける。
全長が短くなっているので、縮めることなく組みつけられた。
このライトブルーとイエローの組み合わせが、いかにもビルシュタイン!
続いてリアサスの交換。
ショックアブソーバーを外してアームを下げればバネが簡単に外れる…
と思ったら、リアドライブのためのドライブシャフトとサスペンション形式で、
そう簡単ではなかった。

ちなみに、サスペンションはド・デオン式、ちょっと前のケイターハムセブンと同じだ!
まずショックを外し、左右のテンションロッドを外す。するとU字のサスアームが前方で
固定されるだけで、フリーになる。
そしてサスアームのバネ部を押し下げると、ばねが抜ける。
ドライブシャフトがあるので、無理にアームを下げられず、結構ギリギリの隙をコジるように
するのがコツ。
リアサスの新旧比較。
ショックは5mmショートでケースは1.5mm太い。
車高調整のためバネはかなり短くなっている。
車高調整部は、サスアームのバネ受けの突起部にスポッとはめるだけ。
そして、スプリングをはめてショックとテンションロッドを組みつけて完成。
こちらも10〜30mmの調整幅。
組み付けた姿。
ライトブルーとイエローのコントラスト...(くどい!)
リアホイールの隙間から、チラッと見える黄色いショック!セクシーです...笑
フロントはほとんど見えず、残念。
これが交換前。特にリアのタイヤとフェンダーの隙間が大きい。
そしてこちらが交換後。
フロント15mm、リア25mmダウンにセッティング。(確か…汗)

軽登録のため、リアのトレッドが狭いうちのスマート、リア荷重をちょっと増やしてみた。
さて、インプレッションは...
ノーマルよりは硬い脚だが、硬すぎでピョコピョコすることもなく、こしがあり粘る。もちろん、コーナーでの安定性は抜群!
しかも、スマート特有の前後のピッチングもしっかり押さえられている。
走るのが楽しくなるビルシュタインPSSキット、これはお勧めです。
でも、BSSとPSS、何が違うんだろう… 写真で見る限り、同じように見えるんだけどなぁ。


     


作成者:マロンパパ