「エンジンオイル交換なんて、量販店へ持っていけば30分で終わっちゃう」、
「ドレンから古いオイルを抜いて、給油すればいいんでしょ」
と言われればそれまでだが、そこは外国車。ちょっとこだわったオイル交換をしてみよう。
オイル交換時のポイントは、古いオイルをいかに多く抜き、出来るだけ新品オイルに混ぜないようにするか、である。
究極は、新品オイルで一度エンジンを洗浄し、再度新品オイルに換える事だが、脚車にそこまでお金をかけることは出来ない。
よって、出来る範囲でなるべく多くのオイルを抜くにはどうしたらいいか、を考えながら交換作業をしよう。
エンジンオイル&フィルターの交換方法 まずは、ドレンボルトの位置を確認。オイルパン後方に位置しているので、リフトで平行にジャッキアップするより、前だけ持ち上げたほうがオイルが抜けやすい。(オイルパン内部に仕切りなどがあるかもしれないが…) そして、その状態で一度オイルを抜き、車両を水平状態にして、追加で出てくるオイルをぬく。出来れば30分以上かけて一滴でも多くのオイルを抜こう。 ドレンボルトは22oのボックス、または8mmの四角穴。真中の4角穴だけだった昔のBXに比べれば、通常のボックスで外せるのはありがたい。ちなみに、四角穴はBXと同じサイズなので、以前買った8mmのラチェット用コマが使える。純正ドレンガスケットは、スチールワッシャの内側にラバーシールが付いた凝った物で、結構なお値段だ。通常の銅やアルミの物でもよさそうだが… 次にオイルフィルター。エキマニ横の奥まったところにある、6角の突起が付いたプラスチックのケースがそれだ。交換するのは、このケース内にあるフィルター部分だけ。取り外すには、27mmのボックスで反時計回りに回せば外れる。しかし、抜き取るには隙間を知恵の輪のように移動させなければならない。初めからエンジンブラケットと青いコネクターを外したほうが作業は楽だ。 フィルターはケースにはめ込んであるため、一緒に外れる。前回交換してから6000kmほど走っているので、フィルターは真っ黒。 フィルターケース内はオイルで満たされているため、ケースを外すとケース内や途中の油圧回路に留まっていたオイルがドレンから出てくる。また、フィルターは前に傾斜して付いているため、抜けきれないオイルがベース部に溜まっている。中にゴミを落とさぬように、ここのオイルも吸いだそう。(今回は、ブレーキ液の吸出し用バキュームチャンバーを使用) オイルを抜いたベース部。結構な量のオイルが溜まっていた。オイルが抜ける中央の穴は周辺より2段ほど高くなっているので、オイルが残って当然。ブレーキクリーナーなどで、きれいにしよう。 今回はBOSCHのフィルタを使用。プジョー206用と共通だ。このフィルタには、ケース用のOリング(新品フィルタの後ろに写っているもの)が同封されており、なかなか親切だ。
純正ではない前回のフィルターより若干径が太い。当然ろ過面積も広いだろう。フィルターの取り付けは、ケースをブレーキクリーナーで綺麗にしてからエレメントとOリングを取り付け、Oリングに少量のオイルかグリスを塗ったうえで、時計回しにねじ込むだけでOK。ドレンボルトをしっかり締め、オイル注入口からオイルを入れる。オイル量をチェックし、エンジンブラケットとコネクタを戻して完了。
オイル容量 | 3.2L |
推奨オイル | TOTAL クォーツ9000 5W-40 |
交換時期 | 1年または、1.5万キロ |
作成者:マロンパパ